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ドラゴイエの冒険
官能リレー小説 - 同性愛♂

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ドラゴイエの冒険 11

エイリックを抱えたザリンチェもだ。ドラゴイエもその後ろについていく。
そして一行はそのまま一気に階段を上りきり、地上に出た。
時刻は夜になっていた。
ドラゴイエは質問をする。
「どうにか脱出は出来たが、一体何から逃げていたんだ?」
「実はな……あそこには化け物が出るんだ。それはすぐそばまで迫っていた」
「それはどんな奴なんだ?」
「教えてくれ」
他の男達も口々に聞く。
「ああ、そいつは……」
ザリンチェはそこで言葉を止めてしまった。
ドラゴイエはその様子に気付いたが何も言わずに待つことにした。
やがてザリンチェは答えた。
「そいつは……俺達と同じ人間なんだ。ただし竜人にもなれる」
「俺達の中には居ないのか?」
「もしその竜人がこの中に居たら危ないぞ」
「居るんなら今頃襲われているさ、竜人は狂暴だからな」
ザリンチェが言う。
「そ、そうだよな……」
ドラゴイエはそう言うと少し考えこんだ。
それから再びザリンチェの方を見る。
「それで結局何者なんだ?そいつは」
「俺もよく知らない。ただ俺達の敵だということは間違いないだろう」
「何故だ?どうして俺達の敵に回る?」
「竜人のような魔物が俺達に味方してくれるとは思えない。相手は人間じゃないんだ、遭遇すればどうなるかわかったもんじゃない」
「確かにそうだが、俺達の味方になってくれる可能性もあるんじゃないか?その竜人とやらに何らかの攻撃をされたのか?」
ドラゴイエは食い下がる。
「いや、攻撃というほどのものじゃない。あの地下施設には定期的に食料を運び込んでいるんだが、その時に襲われて何人かが連れ去られるんだ」
「攫われた人間はどうなったんだ?」
「わからない。戻って来なかったからな」
「そうか」
ドラゴイエはそれ以上は何も聞かなかった。
「それよりこれからどうするんだ?地上には出たが」
ドラゴイエの隣の男が聞いた。
「とりあえず救援が来るまでここで数日暮らすしかないな。車が壊れるなんて想定外だったから」
辺りには食べられそうな果実や草がいくつもあった。全員が片っ端から食べても無くなりそうにない程だ。
そんな時、エイリックがようやく目を覚ました。
「おお気がついたか」
「ここは?」
エイリックはぼんやりとした表情で言う。
「外だ。わけあって避難したんだ。まだあまり動かない方がいい」
「わかった」
エイリックは素直に従った。
「ところでエイリック、お前はどこか具合が悪いところはないかい?」
ドラゴイエが尋ねる。
「特にないが…ただ射精したくてたまらない…」
エイリックはそう答える。
「俺もだ」
「そろそろ抜いておきたいぜ」
周りの男達も便乗する。彼等の陰茎は勃起したままである。

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