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ドラゴイエの冒険
官能リレー小説 - 同性愛♂

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ドラゴイエの冒険 1

選ばれた人類のみが住むことを許されたエデンの園と呼ばれる隔離コロニー。全長数十キロにも及ぶ楕円形の施設が蜘蛛の巣状に繋がっているコロニーは灰色の空から漏れるわずかな光を反射して、周辺を神々しい光で満たしていた。
だが、その光で映し出されるのはコロニーから排出されたのは山のように積み上げられたゴミの山脈だった。
リサイクルなどの資源を再利用する技術があまり発展しなかったため、邪魔になった廃棄物などは外界へと排出されるのだ。

その時、大きな警戒音が外界に響いた。しばらくしてコロニーの排出口が開き、そこから巨大な運搬車が次々と出てきた。荷台に大量の廃棄物を積んだその運搬車は、目的地に着くと、ゴミをその場に捨ててコロニーへと戻っていった。
運搬車が立ち去った後、そのゴミに群がってきたのは、薄汚れた重機の群れだった。群がってきた人々は捨てられたそのゴミを吟味しながら、トラックに積んでいく。

作業をしている男達は誰もが半裸である。いや、透明な宇宙服のような防護服を着ている。
それがあまりにも透けているので何も身につけていないように見えるのだ。
尖った物や有害な物をカバーするジェル状の防護服を着ている男達の中にドラゴイエはいた。
彼もジェルのような透明な服に包まれており、隠すものは股間に装着されているダークグレーのケースだけだ。
非常に卑猥な格好であるのだが、これが一番安全な装備だったのでドラゴイエ達はなんとも思っていない。
もし普通の格好をしていたら釘やガラスを踏みつけたりして怪我をしているだろう。
それに慢性的な貧困状態にあったので格好がどうだの文句を言うどころではない。いちいち気にしていられる状況ではないのだ。
「今日はいつもと違うな…」
隣の男がドラゴイエに話しかける。その男の言葉の通り今日はスクラップの比率が違っていた、量も多い。
「コロニー内で何やらやっているのかな、大規模な再開発とか…」
ドラゴイエが返した。
理由はわからないのだが、とにかく見たこと無いようなスクラップが手に入るのは良い事だった。
ドラゴイエ達は奇妙な残骸のいくつかを回収した。
そして、ドラゴイエらはそのまま近場の平地になっている場所に集まった。拾った正体不明のスクラップについて皆で相談しようと考えたのだった。
数人が集まったのだが中々動きがない。誰から話し始めるか迷っているのだ。
数分ほどして、ようやくエイリックという名の少し大柄な男が口を開いた。
「まずはこの奇妙な残骸についてだが…」

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