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洞窟
官能リレー小説 - 同性愛♂

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洞窟 11

彼がベルナーユの居た辺りに走っていったのは本能的なものだった。

ミノタウロスの少年は一族最強であるベルナーユに憧れていた。しかしその思いは性的なものではなかった。
そのベルナーユが目の前で雄を犯していた。その痕跡を彼は無意識に探していた。
あの淫らな儀式でヨナスの憧れは性欲に変わりつつあるのだ。自分もあんな風にベルナーユとまぐわいたい…。
その思いに気づかされるのはベルナーユの立っていた場所についた時だった。
嫌悪していたはずの儀式が途端に素晴らしい光景に思えてきたことに混乱したミノタウロスの少年は、その場に膝をついてしまう。
「お、おい大丈夫か…」
ジェスが駆け寄る。
「あのミノタウロス様子が変よ」
アリシアはヨナスの様子に気味の悪いものを感じつつあった。

ヨナスは唐突に沸き上がってくる淫らな考えに頭が整理できなくなった。そしてついにベルナーユが立っていた場所に倒れ込む。
「ああっ!」
ドビュウウッ!
ヨナスは突如大量に射精し、そして撒き散らされた子種だけを残して消え失せてしまった。

「消えた…!」
五人は慌ててミノタウロスの少年が居た辺りに駆け寄るが、何の痕跡も発見できなかった。
「消えてしまったぞ…、他のミノタウロスから事情を聞くか?」
ジェスが提案をする。
一番小柄で優しそうに見える個体を選んだのに彼は消えてしまい、後は平均的なミノタウロスしか残っていない。
抵抗をされたら抑えきれるだろうか?

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