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倭国大戦記
官能リレー小説 - 時代物

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倭国大戦記 3

「あああああああ・・・」
ユミヒコはアキツヒコの子種を子宮に感じながら、生まれて初めてと言って良い程のオルガズムに包まれた。
「ハア・・・ハア・・・気持ち良かったかユミヒコ?」
「うん・・・ねえ、アキツヒコ・・・ずっと一緒に居ようね・・・僕、アキツヒコの赤ちゃん、いっぱい産んであげるから・・・」
「ああ、ずっと一緒だ」
こうして二人は日が暮れるまで愛し合った。

次の日の朝、さっそく二人は結婚の許可をもらうため、王妃の元を訪れた。
「なりません!!あなたはこの国の王となるのですよ!?それが下賤な小娘を嫁にするなど、許されるはずがありません!!」
祖国を滅ぼされた日から、ただ一途に国の再興と息子の成長だけを願ってきた王妃にとって、息子の願いは許されることでは無かった。
「母上!!突然の事で驚かれるのは当然です。しかし私たちは愛し合っているのです」
「絶対に許しません!!」
親子の口論は昼過ぎまで続いた。
「お二人とも、口論をおやめ下さい」
親子の口論がいつ果てるとも無く続いていると、突然一人の幼い少女が部屋に入ってきた。
「王妃様、アキツヒコ様、神託が下りました」
少女の名はカグラ。幼いながら神々の言葉を伝える巫女を務めるほどの霊力を持ち、この里では彼女の神託は王妃やアキツヒコの言葉さえ凌駕するほどの権威を持っている。
「アキツヒコ様に申し上げます。あなたはこれより遥か東方へと旅立ち、三つの聖なる神器を探さねばなりません。その暁には、あなたはヤマタイ国を打倒し祖国の再興を実現できるでしょう」
「はあ?何を言っているんだカグラ」
突然の事にアキツヒコがすっかり戸惑っていると・・・
「なんと!そのような神託が下されるとは・・・。アキツヒコ、こうしてはいられません。すぐ旅立ちの準備をなさい」
王妃は今にも自分が飛び出さんばかりに声を上げた。
「い・・・いえ母上、そんな事より俺たちの結婚は・・・」
「黙らっしゃい!!良いでしょう。もしあなたが三つの神器を見つけたら、ユミヒコとの結婚を認めましょう!」
「え・・・許して下さるんですか?」
「ええ、もちろん!ヤマタイ国を打倒し祖国を再興できるなら。あなたが例え男と結婚しようが、ハーレムを作ろうが、知ったこっちゃありません。好きにしなさい」
王妃にとって長年の夢が現実化するかもしれないという希望の前では、息子の人生もどうでもよくなるらしい。
「あ・・・ありがとうございます母上!」
「ありがとうございます王妃様!」
アキツヒコとユミヒコは、勢いよく頭を下げる。
「いいからさっさと旅立ちなさい。良いですか?三つの神器を見つけるまで結婚を許したわけだはありません。それどころか見つかるまで里に帰ってくることも禁じます。良いですね?」
「ハイ!必ずや三つの神器を見つけ出してごらんにいれます!!」
こうしてアキツヒコの旅が始まったのだ。

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