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1つ屋根の下で
官能リレー小説 - 純愛

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1つ屋根の下で 4

「だ、大丈夫だから。本当に気にしなくていいから」
「でも・・・」
「コレは痛いとか、辛いとかの涙じゃないんだ。」
アキラはそっぽを向きながら、溢れ落ちる涙を手の甲で拭いながら言った。

「それじゃ、どうしたんです?」苺はパチクリと瞬きをしながら、またアキラの顔を覗き込んだ。
「嬉しかったから・・・」アキラは苺の顔を見ながら、口籠るように小さく呟いた。

一瞬の沈黙が流れ、苺の表情がパッと晴れた。
「うわぁ〜よかった!」
その表情の艶やかな可愛いさは、アキラが今まで会った、どの女の子も比べものにならなかった。

(こんな可愛い子がボクの面倒を見てくれるなんて・・)

アキラは感激のあまり溢れ落ちそうな涙を堪え、ズッと鼻をすすった。
「ごめん!心配させて。じゃ,ご飯食べようか」
「はいっ!」
久しぶりの楽しい食事。これからこのような日々が続くかと思うと,それだけでアキラの心は軽くなった。

…そして翌日。
「聖さん、おはようございます♪ご飯できてますよ」
目を覚ますと,そこには笑顔の苺が立っていた。
「ああ,おはよう。ずいぶん早くから起きて準備してくれたの?」
「そんなことありませんよ。メイドとして当然のお仕事ですから」
いい匂いがする。一人暮らしをしていた頃には考えられないことだ。早速朝食を取ろうとベッドから出て着替えを…やばい。勃っている。男としては当然の生理現象なのだが,他人の,しかも自分と同年代の女の子に見られるというのはやはり恥ずかしい。

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