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強くあるために…〜祐介と美紅〜
官能リレー小説 - 純愛

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強くあるために…〜祐介と美紅〜 4


「今日は新しいこと試させて」
美紅は右手に手術用手袋をはめた。そして祐介に命じた。
「四つん這いになって、こっちにおしり向けて」
「え?なんで…」
「顔は映りたくないでしょ?実験するだけだから」
祐介は訳がわからないまま、美紅に従った。
「新しい性感帯の開発ね」
美紅は粘度の高いローションを右手の指に絡ませる。
「やめろ、美紅」
「祐介のおしり、入れちゃう」
美紅は祐介のアナルに中指を挿入した。
「あう、あう、はあうっ」
ローションの助けもありスムーズだったので、美紅は早速指を曲げてみる。
「あっ!あ…」
「感じてるね、今ピクッてした。ここじゃない?」
「あん、ああん…」
「すごいね、前立腺マッサージって」
「ああー!あっ、だめぇ…ああっ、あふん」
すぐに探り当てた美紅は断続的に前後と一点の圧迫を続ける。頭では拒絶したい祐介もいつの間にか少女のように喘いでいた。
祐介の中で嫌悪、恐怖、不安、屈辱、それらが一緒くたになった様な感情の波が襲った。
体内に蠢く異物感が、おぞましさだけを連れて来る。

それなのに美紅の指は的確に祐介の感じる場所を探り出し、性急にその官能を高めようと前立腺を刺激する度に、身体の火照りも肉の疼きも収まらない。

「んぁ、いや、いやだ、こんなの……あ!やめ、たのむ、め、ろぉ……やめろよぉ ……!」

祐介は堪え切れず、嗚咽していた。
大粒の涙が溢れ、頬を濡らした。
規則的に繰り返される指の律動が、徐々に祐介の男としての誇りを削いでゆく。
男としての意気地が、萎えてゆく…

「気持ちいいんでしょ?だったらそう言えばぁ?」
「うっ……ああ!」
ズリュッ……ズリュッ……ズリュッ……ズリュッ……
3本もの指が祐介の中を暴れまわる。

次第に快感だけが次々に湧いくる。
その快感は祐介の若い肉体をあっさりと呑み込み、荒れ狂い、押し流す。

「くぁっ!あ、変?俺、なんか……変?」
ペニスに指一つ触れられる事なく、祐介は絶頂の兆しを感じた。

祐介は混乱した。困惑した。狼狽え、焦り、慌てた。
「ああ、いやだ、こんなの変……あ、やめ、だめっ……ああ!」

祐介の抵抗の声を聞きながらも、美紅は指の動きを止めることはしなかった。
目の前の祐介は、三脚に赤く点灯するビデオカメラの存在も忘れ、四つん這いで尻を突出し、最大限にモノを勃起させているのだ。

美紅はこれほどまでの祐介の乱れた姿を見たことはなかった。
と同時に、男にしか存在しない前立腺という器官が怖くもあり、羨ましくもあった。

とはいえ、大半の男は知らずに終わってしまうであろう前立腺という存在を、今まさに祐介に認知させ、その未開拓であった性感帯を自分が開拓してあげられたのだということに、歓喜せずにはいられなかった。

祐介はシーツを握り絞め、奥歯を噛み閉めた。
これ以上自分の悍ましい声を美紅に聞かせたくはないのは元より、こんな情けない女のような声を、自分でも聞きたくは無かったのだ。
それでも中の突起を突つかれる度に、顎が上がり、自然と口は開いていた・・
「頼ぁむ・・こんなのもうぉ・・」
聞き入れられないのは分かっていた・・
美紅が俺の、もっと淫らな姿を引き出したいのは分かっていた・・
それでも頼むしかなかった・・
こんな状態で、イクのだけは避けたかった・・

痛い程に締め付けてくる肉襞に、美紅は驚いていた。
これ程までの括約筋など、女の膣には存在しない・・
それを考えると、その思考が無いにも関わらず、男同士の性交に嵌まる男がいることに納得もしてしまう。
今後祐介が、前立腺を弄らなければイケない男になる可能性があったとしても、それが祐介の望みであれば自分はいくらでも協力しよう・・美紅はそう思った。

「イキたいんでしょ?だったら我慢しなくていいのぉに〜!」
美紅は中の指をくの字に曲げ、その突起に爪を立てた。

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