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てのひら
官能リレー小説 - その他

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てのひら 2

「俺がスライムに飲み込まれた時によぉ、なんでお前等は駆けつけてこなかったんだ?」
ギャビンの指摘に冒険者達は返す言葉もなく黙り込む。彼等はわざとギャビンを置き去りにして、囮にしたのだ。
だが、ギャビンはスライムをあっさりと焼き払って被害はゼロ。冒険者達は無謀な行動をしたせいで、今こうして報いを受けている。
「俺はな、お前らの不甲斐なさをよぉ〜く知ってるからよ。だからよ、せめてもの慈悲でこうして鍛えてやろうってんだ」
ギャビンの煽りに並んだ冒険者達の肉体がビクリビクリと反応し、怯えるように震え出す。手足も顔も黒い塊に埋没して見えないが、その表情はギャビンには手に取るように分かっていた。
どうせスライムに飲み込まれていた時のように、情けない顔で怯えているんだろう。
ギャビンはそう思っているからこそ、わざわざ自分が鍛えてやると言っているのだ。
「俺がお前らをスライムから助けてやったんだ。今度はお前らが俺のために命を張る番だろぉ?」
ギャビンの言葉に、冒険者達は反論も出来ない。
ギャビンをわざと置き去りにして、スライムの餌食にしたことは事実なのだから。見殺しにされていてもおかしくなかったのだ。
ギャビンは彼等の弱さも内心も分かりきっている、だからこうして高圧的に振る舞っているのだ。
彼等はただただ愚かな存在なのだ。敗因を探ろうという意思すら無くしてギャビンという『強者』にすがり、さらに深く底無しの泥沼へと沈んでいく。
今まさに彼等はその泥沼の奥底へと沈み始めていた。それも、ギャビンという『強者』によって。
「ほら、お前らが踏み外した分をよ…これから少しずつでも取り戻していこうぜ」
その言葉が聞こえているのかいないのか、冒険者達から苦しげな呻き声がこぼれた。
ギャビンが何やら唱えると、冒険者達を包む黒光りする塊に電流が流れた。
「ぎぎゃあぁぁぁぁぁぁっ?!」
全身を駆け巡る雷光に男達が絶叫をあげ、ビクビクと痙攣して苦痛に打ち震える。
「俺はよ。てめぇらの弱さにはうんざりしてんだ」
ギャビンは容赦なく電流を流され悶える冒険者達に語りかけた。
「スライムなんかに負けやがって…。その程度でよくもまぁ、俺に大言壮語を吐きやがってくれたもんだぜ」
ギャビンは更に電流を強める。
「ぐぎゃぁっ?!あぎゃああぁっ?!」
男達は苦悶の声をあげながらペニスを怒張させていた。
「スライムに負けた悔しさで勃っちまったか? はははっ、ざまぁねぇなぁ…」
極限状況で生存本能が働き、命の危機に瀕した男達の生殖器は子孫を残そうとする。


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