幻影 17
ひときわ大きく、激しくベッドの上で跳ねた後、結衣はぐったりと倒れ込んだ。
身体はまだヒクヒク痙攣している。
この愛撫だけで達したのだろう。
嬉しい気持ちになりながら、意識のない結衣に軽くキスを浴びせる。
もう僕自身は興奮しきっていた。
先代の結衣と交わった時にはもう我慢なんか出来ずに、このままコトを進行していた;…
だけどあれから僕もちょっとは大人になった…
相手のことも考えずに、ただ自分の欲望の赴くままって訳にはいかないよね…
僕は優しい気持ちで、汗で額に貼り付いた結衣の前髪を、そっと解いてあげる…
その寝顔も愛おしい。
髪をアップにした姿も、結衣のすべてが愛しい。
先代を愛しきれなかった分、この結衣だけは、絶対に手放さない、そう心に誓う。
「ゆ…豊、さん…」
顔を近づけようとしたら、結衣が目覚めた。
「ごめんね」
「いえ…私、すごすぎて、途中で全部飛んじゃって…すごく、気持ちよかったです…」
「いいんだよ。結衣が気持ちいいなら僕も嬉しい。でも、もっとすごいのが来るからね」
そう言いながら軽くウィンクして見せる…
「クスッ…期待しちゃってもいいのかしらぁ?…」
仄かに顔を高揚させる結衣…
聞かずともして、期待していることは見て取れる…
「まあ期待するのはちょっとにしておいてくれよ;…落胆されたくはないからね;…」
男としては、それが一番堪えるからね;…
僕はズボンを脱いで結衣の目の前に自身の興奮しきったモノを晒す。
「すごい…」
「結衣、もう我慢できないよ」
「いいですよ、豊さんの、私に、全部ください」
微笑む結衣の表情を再び歪ませる。
僕は結衣を思い切り貫く。
「あ、ああっ、豊さんの、あぐっ、おっきい、ひいいっ」