違和感がある日 39
「礼輔、分かりにくいかもしれないが、この世界では女性からセックスしたいと言われたら、よほどのことが無い限り拒否権はないからな」
礼太郎が後ろから付け加える。
「米田川さん、彼氏借りるね」
「はい、日下部さん」
由美は、特にマイナスの雰囲気は出さずに、軽く答えた。
ドア付近には何人か人がいるため壁際に来た礼輔。日下部さんと呼ばれたその女性はもう礼輔に体温が伝わるくらいに近づいていた。
僕はもう逃げられなくなった。
「じゃあ、よろしく、お願いします」
こんな状況でも、この、僕の狙われている部分は、すっかり準備ができていた。
日下部さんは、その場所を掴み、自らの中へと導いた。僕よりやや背が高い日下部さん、お互い立ったまま、ちょうどよく、結合していった。