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いわゆるエロ女勇者と冒険してます
官能リレー小説 - その他

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いわゆるエロ女勇者と冒険してます 16

アルシェーヌの恥丘を見てしまい、あわてて背中をアルシェーヌに向けると「立てないよぉ、ひっぱって」と言われて、アルスは目を閉じたまま手をのばす。
アルスは王女に手をつかまれて顔を赤らめている。自分から手を握ってみたくても、意識しすぎて照れてしまって握れない。
「ああ、こわかったぁ」
腕にしがみついている王女の胸のふくらみの感触に、初めて会った日に見たオッパイを思い出して、顔の火照りがおさまらない。
村の子供でも毒蛇でもない小さな蛇をこんなにこわがったりしない。
幌馬車に戻ってアルシェーヌは自分の手を見つめてながら、にへらっとした笑みを浮かべていた。
アレスの手の感触が残っている気がする。
「はぁ……」
アレスはため息をついた。
アルシェーヌにはどきどきされっぱなしで、このまま手を出さすにちゃんと騎士団に引き渡せるか不安だった。旅はまだ始まったばかりである。

12
王国騎士団の本部は王都にあった。
街道沿いにある拠点の街は関所も兼ねている。宿場街とも呼ばれている。
近隣の集落から作物や工芸品などを持ち寄った商人たちが週に一度、市場を開催している。
そこで仕入れしてきた品物を村の雑貨店では売っている。事前に村人たちから注文があればその品物を探してくるのである。
宿場街には派遣された騎士団のメンバーが治安維持などを行っている。
辺境ではモンスター対策として若い女性メンバーが派遣されるのが慣例になっていた。
王都が壊滅した結果、宿場街はその街を仕切る商人などに裏では支配されていた。
王都壊滅以前からずっと大結界の効果は維持されているので、辺境であっても魔物が王国領内に現れるわけがない。
善良な領主と商人たちを仕切る親分のいる宿場街に派遣されたら運がいい。
任期が一年から一年半ならなおいい。
運が悪いと、最低な領主と親分が仕切る街に三年の任期で派遣されて、そのまま騎士団から自主脱退するはめになる。
領主と親分の慰み者にされる。
若い女性メンバーを派遣する慣習の裏には、騎士団への多額の寄付と引きかえに、派遣された女性メンバーを好きにしてもいいという暗黙のルールが存在しているのであった。
街の揉め事は自警団とそれを仕切る親分によって処理され、騎士団のメンバーは領主の依頼で、その捜査などの手伝いをするのである。
しかし、それは善良な領主や親分のいる宿場街だけの話である。
自警団は市場のショバ代を徴収する取り立て屋。
違法の売春宿や魔法薬を密売する酒場などが作られていて、領主は見て見ぬふりをしている。
派遣された若い女性の騎士団のメンバーは弄ばれて、最悪の場合はそのまま廃人にされる。
そうなったら、自主脱退したものとして処理される。
宿場街リギスムート。
アルシェーヌ姫と雑貨店の跡取り息子アレスがこれから訪れようとしている街てある。
リギスムートに派遣されて来た騎士団の二人のメンバーにアレスは、アルシェーヌの保護を頼みに行く。
王都崩壊前から王女と童貞男のアレスが街に到着するまでの間に何が起きていたのだろうか。

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