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とある村の御祭り
官能リレー小説 - その他

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とある村の御祭り 13

狼は顔だけをこちらに見せつつ、少しずつ祭壇に近づいてきているようだった。
雄助はどうにも出来なかった。不審な動きを見せれば狼の群れはなにをしでかすか分からない。
ふっと奇妙な臭いが雄助の方に漂ってくる。狼の群れは発情している…、雄助は嗅ぎなれた種類の臭いに新たな展開を予感した。
濃厚な発情した雌の匂いが漂う。
眼前の雌狼達が発しているのだ。
五頭、六頭・・・都合七頭の雌がじわじわと近づいて来る。
身を隠しながら。
頭だけを出して。

濃厚さを増す、発情した雌の香り。
そしてついに、最初の一頭が姿を現した。

飛び出してきたのはいわゆる人狼と呼ばれる魔物だった。しかし、手足は人間に近くモンスターめいた印象は少ない。
もしかしたらリアルな覆面を被った人間なのかも知れない。
その雌が乱入してきた事により蜂の巣をつついたような騒ぎが至るところで起こる。
雌の人狼は真っ直ぐに祭壇に飛び上がる。
雄助は自分を狙っていると思い身構えたが、どうも彼女は誰が雄助なのかわかっていないらしい。
「考え無しに飛び込んできたんだな…」
自分を取り巻く騒動に関してはどこか冷めて客観的な雄助。淡々と現状を探る。
祭壇は取り囲まれ、遮断されてしまった。逃げ出せる気がしない。周りに居た大人達は遠ざけられてしまったようだ。
「ここまで騒ぎになれば、もう隠し通せないだろうな」
これはもう籠城事件だ。
雄助はなんだか自分を取り巻く騒動にウンザリしてきた。
自分がさっさと捧げられてしまえば、この村の祭りは元通りになる…。
しかしこの狼と交わるのはやはり恐ろしい、抱くならあの美しい女と…雄助は迷いはじめる。
その時、真横で悲鳴が響く。甘い悲鳴だ。
思わず振り向くと雌の狼が孕み子達とシックスナインの体勢になっていた。我慢出来ず、割れ目に指を挿入している狼の姿も見られた。

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