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小暖化
官能リレー小説 - その他

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小暖化 1

地球は今、2つの問題を抱えている。その2つとは、少子化と温暖化である。少子化で世界の人口は最大値の5分の1となった、温暖化で北極と南極の氷は溶けて陸地が無くなっていった。だが、この2つの問題を簡単に解決する方法があった。それは、人類は水着か裸で生活をすると言う物だ

過渡期 1

私は高校三年生。
温暖化による海面大幅上昇、浸水、陸地減少、それにともなう食糧難などの混乱による人口大幅減の後、ある程度落ち着いた時期に私は生まれた。
温暖化と浸水により、一時期泳いだり水につかったりして移動しなければならなかった時期があったため(今でも一部そう)この時代は水着で過ごすのが当たり前になっている。その延長で下着姿も普通のことである。

「産めよ殖やせよ」の風潮の中、中学生や高校生で出産することも歓迎されることになっており、実際に私の友達も何人も出産した。
しかし、セックスに対する意識は、彼氏とやるものと考える人が多く、変動の前とそれほど変わっていなかった。
私も処女。

しかし、その下には、別の教育を受けた世代が迫っている。
その世代は、正式名は別にあるのだが通称では「トップレス教育世代」とされ、この地域はモデル地域として先行している。私の二歳下がその世代。
その世代は、女子は上半身裸が当たり前になっている。
さらに、トイレは男女共用が当たり前になって、着替えも男女混合、友人同士なら混浴もOK、さらには親しくなったらセックスもOKというのだ。

「あっ、あっ、あぁ…いく、いくぅ…」

 あれっ、ここ、私の部屋だよね…
 私は、寮の部屋のドアを開けようとして、一瞬首をひねった。
 先輩が卒業して、空っぽのはずのうちの部屋…ああ、新入生が今日来るんだっけ。

 今は、人口が少ないため、高校はまとまって寮に住むことが普通になっている。
 昔は「寮」というと女子寮とか男子寮とかあったと聞いているけど、今の「産めよ殖やせよ」の時代だと、そんな区別はなかった。
 男子も女子も同じ建物に住んで、双方が同意すれば、男女同じ部屋に住める。

 でも、そういうのはカップルになった人たちで、私はずっとフリーだったから、同室は当然女子だった。

 私は私の部屋のドアを開けた。

 中の二人は、特に変わりなく、それを、続けていた。

「あ、ああっ、先輩ですか…あぁっ…今日から同室になる、マヤっていいますぅ…」


 
 私は努めて冷静に会話を続けた。

「私、エリカっていうの。よろしくね…彼氏なの?」
「よろしくお願いします!友達ですよぉ」

「あ、マヤ、いく、いくよぉ…いったぁ…」
「エリカ先輩、ティッシュ取ってください」
「はい、どうぞ」

 私はティッシュの箱を渡した。

「君はなんていうの?」
 
 私はその男子の方に向かってそう聞いた。

「僕は、リョオンっていいます。マヤの友達です」

 リョオンと名乗ったその男子は、液を出したものを拭きながらそう答えた。


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