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忘れられない気持ち
官能リレー小説 - 女性向け

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忘れられない気持ち 5

きまずくなった沙織は気持ちをきずかれないようにキッチンに行く。
『冷蔵庫見ていい?』と聞くが夏津の反応が無い。あれ?と思ったら傍にいて『料理なんてしないから飲み物しかないんだよなぁ。買いに行く?』
いきなり傍にいるからビックリしたぁ。背高いなぁ…。って私が小さいのかな?『うっん。そうだね。近くにスーパーある?』と冷静に言ったつもりだけど、ぎこちなくて息苦しい。
二人は部屋から歩いてスーパーまで行くことにした。
『なぁ、俺たち付き合ってるように見えるかな?』突然、夏津が私に聞いてきた。『う〜ん、どうだろうね?』と曖昧な返事をした。夏津がどんな気持ちで言ったかわからないけど、私の心はどんどん乱れていく。スーパーに着くと夏津がカートを押している。
こんなにカートの似合わない人はいないと思う。本人は楽しそうだけど、周りの視線が痛い。
ほら、女の子が声をかけている。
私は全く無視だよ。
知らないふりをして野菜を選んでいると夏津が私を呼ぶ声がした。

『さおり〜、こっちだよ!』なんて呑気なんだろう。
私はイライラして無視をしたらさらに手を振りながら大きな声で『ハニー、迷子になっちゃうから早くおいで!』だって。
周りの人は私を見て笑っているし、若い女の子のグループなんて『まさか彼女?』って私に聞こえるように言っている。
はぁ〜もう帰りたい。嫌々夏津に近づく。
『そんなに大きな声で呼ばないでよ!恥ずかしいし周りの人が見てるでしょ。』私はうわめずかいで夏津を見る。夏津はニコニコしながら私の頭に手を乗せる。

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