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反逆グラドル
官能リレー小説 - アイドル/芸能人

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反逆グラドル 10


それから数日後―

智子は、奈央と会い話を切り出した。

「私に独立を!?」
「ええ、こういう話は川瀬さんにしかできないと思って」
「…正直、自信がないわ」
「川瀬さんにその気があるなら、いくらでも力になります。仲間も呼んで積極的にサポートします」
「私で大丈夫かしら」
「今のままでは、サンフォースは事務所自体が崩壊しかねません。一番人望のある川瀬さんが先頭に立てばきっと皆さんついてくると思います」

奈央は悩んだ。
自分がトップに立って上手くやっていける自信はない。
しかし、先代に見初められこの世界に飛び込んだ身である奈央は、この事務所をこのまま亡き者にする気持ちにもなれなかった。

「少し、時間をください」
「わかってます。こちらはいつまでも待ちます」
「ありがとうございます」

奈央は何日もかけて、悩んで悩んで悩み抜いた。

「もし奈央さんがサンフォースのトップに立つことがあったら、由梨花ちゃんはそれについていくの?」
「もちろんです。奈央さんを悪く言う人は、うちには誰もいませんから」
智子の問いに、由梨花ははっきりと答える。

智子と奈緒の話し合いから数日。
サンフォース内部に新たな激震が走る。
25歳のグラドル、紙谷伊織がAVデビューすることが明らかになったのだ。

伊織は中堅クラスのそこそこの人気があったグラドル。
人当たりもよくて後輩から慕われていた存在で、衝撃は大きい。
彼女は人知れず事務所退所の申し入れをしていたようで、それは今回のデビューまで一切明らかにされていなかった。


「恐れていたことが起こっちゃったわね…」
「まさか、伊織ちゃんがね」
頭を抱えたくなる思いの希美と由梨花。

そこにやってきた智子。
「彼女は日野正司さんに退所の申し出を伝えたとか」
「…あのボンボン、事の重大さを知らなかったわけ?」
「童貞って噂ありますからね」

「私でよければ、また」身体張ってくるよ」
「希美ちゃんばっかに無理させたら…私が行くわよ」

「いえ、私にいかせて」
「智子さん!?」
「事務所存続のために、彼を男にする必要があるなら…進めている話のついでに、ね」

智子は翌日、正司のもとを訪ねる。


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