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少年アイドル艶物帳
官能リレー小説 - アイドル/芸能人

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少年アイドル艶物帳 1

アイドル戦国時代、巷では少女/女性アイドル若しくは少女/女性アイドルグループの現状を指すがこれは少年/男性アイドルにも当て嵌まり売れるかどうかは今も昔も“営業”次第、“表”の営業よりも“裏”の営業がモノを言う……これは少女/女性のみならず少年/男性にも言えるのである。私は今はイベント機材を扱う社員であるが数年前までは少年アイドルグループの一員、そのグループは他のメンバーの不祥事により解散し将来的にも宛てが無い私は予てから好意を寄せていたあるマダムの紹介で今の会社にお世話になっている。解散前に番組企画でガチで自動車運転免許取得企画をやっておいてよかったと思う。

これは私が知った少年/男性アイドルグループの艶に関する記録である。あくまで噂であり真実とは限らない。



・ケース1 ベテランアイドルグループに艶の区別はない?



RAKIRA(ラキラ)は結成して20年と言う“長寿(アイドルグループとしては)”であり、男女問わず二世代でファンが多い、単にアイドルグループとしての枠に収まらず、番組企画とは言え農村や海岸再生にも乗り出しガチでやる事で知られる。
「辻ちゃ〜ん久しぶりっ!」
私を愛称で呼ぶのはリーダーの城川 武、アイドル時代には数少ないレギュラー番組の資格取得企画で世話になった一人だ。おっさんだが親しみやすくコミカルで尚且つ番組企画で見せる老いを気にする所は世間からも評判を呼んでいる。
「城川さん、おはようございます」
今いる場所は某県陸上競技場であるがRAKIRAコンサートツアーの為にセットが組まれており、私も資材搬入と設営の為に来たのだ。
「遂に現場を任されたか?」
「いえいえ、自分にはまだまだ……」
書き込まれた図面を見つつもため息をつく。
「女は居るのか?」
流石に昭和産まれで小指を立てて言う。
「こんな曰くつきじゃいませんよ……未だに疑惑有りですからねぇ」
「よしゃっ、社長には話し通しておくから溜めておけ」
ポンポンと肩を叩くと持ち歌を鼻歌で歌いながら去っていく。
「辻さん凄いっす」
部下の一人は目を丸くしているがあの人はあー見えて艶物なら男女年齢問わずだからなぁ……その正体を知っているから浮いた話が無い訳で。
「水分と塩分は小まめに取れよ、安全帯とヘルメットは着用を徹底、バイト管理出来るな?」
梅雨明けと夏の熱さは過酷で事故にもつながる。機材にも足場があるので建築現場宛らの装備も必要になる。
「当然です、バイトからの叩き上げですから」
西村 章吾は高校時代から私が入社しているイベント会社にバイト登録していてだけに今年の春に新人社員であるが即戦力、バイトの使い方に関しては一目置くほど、欠点は某少女アイドルヲタである事だが本人はライトヲタでありコンサートは自宅でライブDVDで済ます代わり種である。この業界に居るのは単に就職浪人を避けたい一心らしい……まあ、会社の規模から察すれば願っても無い人材だ。
「よし、何かあったら直ぐに連絡してくれ」
「はいっ」
私は他の会社や発注元との打ち合わせの為に仮説本部へと進む。



一週間後、次のライブ会場に向けて我が社が所有する機材の移動準備へと入る。同じ会場で別口の仕事で使いたいと言う飛び込みの仕事が来て急遽、社長と共に夜の高速をトラックで走っていた。
「すまないねぇ、せっかくの休みを潰して」
「いえ……休みも何もする事もないですから」
助手席に居る社長とはアイドル時代からの顔馴染みで中堅規模でありながらもイベント機材の搬送/設営及び撤収/運営管理を担う一人だ、さえないおっさんに見えるがその手腕は計り知れない。
「設置から運営はワシがする、お前さんはそこに行け。足は会場に用意している」
「……」
メモ用紙と自動車のカギを受け取るなりため息をつく。あの方は面度見は良いがその手段は危ない……が今の御身分なら仕方ない。

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