ミニスカポリスを捕獲せよ 9
「ああン…素敵。ずっとこうしていたい…ああ、ああぁ…い、イクわ…犯されるの大」
「おっと…」
恵の頬を張る。
「好きぃぃ……ふぁっ!?」
「そうだろう。今のお前、本当に幸せそうだからな」
「……な、何…を?」
待ち構えていたかのように、男ふたりがねっとりと恵を責める。
「ん、あぁ…やっ、やめ…うううン!」
腰がひくつき、声が甘く震える。
自分の膣肉が、キュウキュウと男のモノに絡みついていくのが分かる。
それだけではない、自分がよりによってアナルで性的快感を覚えていることに恵はひどく狼狽する。
「うあっ…ち、違う!クスリ、クスリのせいよっ、これはっ!」
「俺は別に、何も言ってないがね…」
そう言ってにやりと笑うと、恵はさっと目をそらした。
「そうそう、薬のせい、薬のせい」
「誰もあんたが淫乱マゾなんて思ってないぜ」
「うくぅっ…ふふぅぅン…んぁ…ぁン」
男の言う『破壊』が始まってから数十分。
恵は混乱という言葉では生ぬるいほどに錯乱していた。
拘束され、男達に犯されて、でも本当は自分はそれを望んでいて、感じていて、幸せで…違う。薬を使われて、だから気持ちよくて、幸せで、私はこれを望んでいて……あれ、これって同じことじゃないの?
私は、男達に犯されると気持ちよくて幸せ。
気持ちよくて幸せ……だったら、私は、それが好き。
ああ、なんだかすっとした。
……え、何?
そうよ。私は、犯されるのが好きなの。気持ちよくて幸せになれるから。
「ああぁぁぁっ…もっと、もっと犯してぇ…」
だらだらと口から涎をこぼしながら、恵は汚れた男のものを口で舐めしゃぶり、前と後ろ、そして拘束を解かれた両手で男のモノに奉仕する。
「あーらら。壊れちゃったんじゃないですか、これ?」
「いや、まだ本当に壊れてはいない……人を壊すときは、少しずつ壊さないと、使い物にならなくなる」
「……はっ」
法子は、ぶるぶると首を振った。
「わ、私…また寝ちゃってた?図太いにも程があるでしょ、さすがに…」
両手を上にあげたまま、ため息をつく法子。
「ん?」
法子の鼻が蠢く。
「なんだろ、この匂い…って、これさっきも…」
どこか、夢見るような眼差しで、法子は大きく深呼吸する。
「良い匂い…素敵…」
腰がじぃンと痺れるような、頭の中がとろけるような、香り。
「はああぁぁ…どこ…この匂い…」
法子の視線が彷徨い……部屋の隅に置かれた容器に向いた。
ぴとん、と股間から愛液を滴らせて、法子はよろよろとそれに近づいていく。
自分が下着を身につけていないことはもちろん、上にあげたままの両手が既に拘束されていないことにも気が付いていない。
ペットの餌容器のそばに膝まづいて、身体を倒す。
容器の中に、何かねとっとした感じのヨーグルトっぽい白いものがほんの少しだけある。
「これだわ…なんだろ、これ…でも、最高…」
そして大きく深呼吸。
ぶるり、と腰を震わせて、法子は絶頂った。
そのまましばらくほうけていた法子だが、やがて我を取り戻すと、容器を抱え込んでペロペロとその白い粘液を睨めとった。
「あああぁぁん…」
そしてまた、絶頂く。
絶頂の余韻に顔をとろけさせながら、法子は立ち上がり、フラフラと歩き始める。
自分の身体を疼かせる香りを求めて。
部屋の入り口の鍵が掛かっていないこと、自分の衣服がミニスカポリスの制服に変わっていることに対して、なんの疑問も抱かず、ただ何かに導かれるように部屋を出ていった。
「…子、法子。しっかりして」
「…え?」
肩を強く揺さぶられて、法子は我にかえった。
「…め、ぐみ?」
「ちょっと、こんな時に寝ぼけないで…」
はあ、とため息をつかれる。