初体験はお姉ちゃんそして…… 58
「あー美味しかった。」
「そう?沙耶ありがとう。」
「僕洗っとくよ。」
「じゃあお願いするわ。」
「お姉ちゃんはお料理も上手でいーなー。」
「そうだな・・・」
僕も共感した。
「何でお姉ちゃんは何でもできるんだろ?」
「あら?沙耶も料理やってみる?」
「そうだ。沙耶もやってみればいいじゃん。」
「火事になるから止めとく。」
お姉ちゃんはくすくす笑いながら
「そうね。やるにしても簡単なものからにしましょうね。」
と言った。
夕食を食べ終わった
「ごちそう様。」
「お粗末様。」
「皆部屋に戻ったらテスト見直しておきなさいね。」
「はーい。」
「僕が沙耶の社会見てあげようか?」
「お兄ちゃん社会だけ〜?」
「わかった。全部見るよ。」
「わーい。だからお兄ちゃん大好き。」
沙耶が抱きついてきた。
一方で茜は英数理社の順に95、73、81、72であった。あと返ってきていない答案は実技と国語だ。今はお姉ちゃんとテストを見ながら勉強している。
「お部屋行こ。」
沙耶の部屋に入った。
「じゃあ数学から。途中式書いてごらん。」
「うん。」
「・・・・・・そうだね。そこまで合ってるよ。・・・っとそこから違うんだ。」
「どうして?」
「4aが16だったらaは3じゃないだろ。」
「aは4?」
「そうだね。出来るじゃん。」
「でもテスト83点だよ。」
「それ自体そんなに悪い点じゃないし、うっかりミスをなくせばもっと良い点取れるよ」
テストの見直しは夜遅くまで続いたが、この日のうちに殆ど終わった。
「ただいま〜理科86点だったよ〜。」
「おー頑張ったな。平均85点だ」
「だからお兄ちゃん約束〜」
「もうじき休みだからそのときに行こう。」
「うんっ。」
「ただいま。」
「茜お帰り。テストどうだった?」
「国語が79点。」
「わー沙耶の勝ちだ。」
「でも音楽が97点、家庭科が90点、保健が93点。」
「ははっ同点だ。」
「お兄ちゃんはどうなのよぉ。」
「現代国語は97点、音楽96点、家庭科89点、保健91点、地理86点、化学88点、数Tが91点数Aも91点。」
「あらあら平均91点?下がったわね。」
部屋からお姉ちゃんが出てきた。
「お姉ちゃんは?」
「日本史が82点。世界史、地理、古典、音楽、保健、倫理、現代国語は全部87点。」
「平均90点丁度か。僕の勝ちじゃん。」
「でも下がったのはお兄ちゃんだけだよ〜。」
「私も沙耶も舞お姉ちゃんも上がったよぉ。」
「そうね。『驕る平家は久しからず』よ。」
「そうだね。頑張るよ。」
「なにが悪かったの?」
「地理と化学が落ちた。」
「社会科は得意の筈じゃなかった?」
「う・・・・・・」