初体験はお姉ちゃんそして…… 201
とりあえず1日目は無事終了。この調子なら4人でやっていけそうだ。寝るときはちょっと緊張するけど。
「寝る部屋はどこにする?」
「お兄ちゃんが聞くのぉ?」
「沙耶は〜舞お姉ちゃんの部屋が良いと思うよ〜。」
「何で私の部屋なの?」
「舞お姉ちゃんがベッドで寝て〜、私達を監視しながら〜お布団二つ持ってきて〜3人で寝る〜。」
「そう。まあ良いんじゃない?」
こうして4人の生活が始まった。
翌朝メールチェックをする。
「『生きてるか〜?飛行機は墜落することなくドイツまで来たぞ〜』だって。」
「パパもママも着いたんだ。」
「お姉ちゃんは何か報告する事ある?」
「まあ『今のところ異常なし』かしら?」
「茜は?」
「『頑張ってね』かなぁ。」
「沙耶は?」
「『元気です』て言っといて〜。」
「了解。」
僕は
『お疲れ様。
・今のところ異常なしby舞
・頑張ってねby茜
・元気ですby沙耶』
と送った。
「さあ、今日も一日頑張るわよ。」
お姉ちゃんが立ち上がった。
「じゃあ僕は朝食作ってくるね。」
「残念、もう作ったよぉ。」
「あれ?今日茜の番だったっけ?」
「良いよぉ。今日はサービス。」
「ありがと。じゃあお礼。」
ぎゅぅっ
茜を抱きしめた。
「わ〜ずるい。じゃあ〜沙耶がお昼作ってあげる〜。」
「あ、もう順番は狂わせないで。私達も調子狂うから。」
お姉ちゃんが良い具合で止めてくれた。
今日もまた忙しい一日が始まった。しかし、大きな混乱もなく毎日過ごせそうだ。
「ねえお兄ちゃ〜ん。御洗濯物もうない〜?」
「ん……なさそうだね。」
沙耶が洗濯をはじめたようだ。
「さて……今日僕がすべき仕事は……」
僕は今日の予定表を見に行った。
その日の夕食時
「これから問題は出てくるかもしれないけど、そのときは何とか頑張ろうね。僕も努力は惜しまないから。」
「お兄ちゃん急に如何したの〜?」
「お姉ちゃんに全て頼っちゃいそうだから一応言っておく。『有言実行』ってやつかな?」
「じゃあ茜も見習うよぉ。」
「あらあら、それは結構だこと。」
お姉ちゃんは笑顔を見せた。