初体験はお姉ちゃんそして…… 158
「ふふふっ。」
お姉ちゃんは優しく笑い僕を抱きとめてくれた。
「とりあえずおトイレに行きましょう。」
お姉ちゃんはトイレでお尻のバイブを抜いてくれた。と同時に茶色の濁流が流れた。
「お姉ちゃ〜ん……うえっ。ふえぇ〜ん!」
「あ、ちょっと泣かなくても良いじゃない。」
「お姉ちゃん……もう戻ってきてくれないかと思った。僕……お姉ちゃんに捨てられて……あのまま悶え苦しみながら死ぬのかと思ったよ……」
「そこまで私が残酷だと思った?」
「お姉ちゃんのことは信じてるけど……怖かった。」
「私は隣の部屋のモニターでずっと見てたのよ。」
「じゃあ……お姉ちゃんを僕が必死で呼んでる所も全部知ってたの?」
「そうよ。」
「お姉ちゃん……」
「だから……もう限界だったの。」
「もう限界を通り過ぎてたよ。」
「そうじゃなくて私が。」
「如何いう事?」
「アンタが苦しんでる姿を見るのが限界だったの。」
「お姉ちゃん……それ本当?」
「『お姉ちゃん!お姉ちゃん!!』って連呼された時点で私もう行こうかと思ったの。」
「じゃあ何であんなに僕を放置したの?」
「『苦しんでる姿をもっと見たい』って言う心の悪魔が私を引き止めたの。……それでさ……聞きたいことがあるんだけど……」
「何?」
「私の事……嫌いになっちゃった?」
「そんな事無いよ。お姉ちゃんはどこまで行っても僕の大好きなお姉ちゃんだから。」
「アンタって……本当に……優しいね……」
今度はお姉ちゃんが泣きながら僕に抱きついた。
「お姉ちゃん……大好きだよ。」
「ごめんね……私のこと……許してくれる?」
「もちろん。僕の大好きなお姉ちゃんだもん。」
「ふふふ……ありがと。」
「お姉ちゃん。泣かないで。」
「な、泣いてなんか…いないわよ。」
お姉ちゃんは薄っすら涙を浮かべ、タクシーを呼んだ。僕らはホテルを出て山を降った。
「あ、ここで止めて。」
お姉ちゃんは市街地に入るとタクシーを止めた。
「先に降りてて良いわよ。」
お姉ちゃんはそう言いタクシーの運賃を払った。
「お姉ちゃん……今度は……」
「あ、もう痛くないし苦しく無いなら大丈夫よ。」
お姉ちゃんはそう言い
「大分遅いけどご飯食べましょ。」
と言って歩き出した。
「いらっしゃいませ。」
「二人で禁煙席。」
「こちらへどうぞ。」
お姉ちゃんは高級そうなレストランに入った。
「お姉ちゃんここかなり高そうだけど……」
「さっきのお詫びよ。」
「ちょっとこれはしてもらいすぎだよ……」
「さ、好きなものジャンジャン頼みなさい。」
「そんなに食べられないよ。」
「そうね……じゃあフルコースにしちゃう?」
「う〜ん……お姉ちゃんは?」
「アンタに合わせるわ。」