初体験はお姉ちゃんそして…… 119
僕は部屋に荷物を置くとベッドに身をあずけた。
「お兄ちゃ〜ん。まだ寝ちゃダメだよ〜。」
「分かってる分かってる。」
「お夕食の後〜お散歩して〜それから〜……」
「夜も遊んであげるけど外はよそう。危ないから。」
「え〜何で〜?」
「沙耶は可愛いから誘拐されちゃうよ。」
「茜お姉ちゃんとは行ったのに〜?」
「あれは状況が違うから……」
「じゃあ〜下にあった〜プレイルームで遊んでね。」
「夕食食べて、お風呂も入ってからね。」
「は〜い。やった〜。」
夕食はホテルのレストランだ。
「メニュー見せて〜。」
「ええと…これか。」
「え〜とね〜……海鮮丼にする〜。」
「イカ、マグロ、タイの刺身にイクラ、納豆が乗って豪華だね。でもそれで足りる?」
「どうせ夜お腹空くもん。お兄ちゃんは〜?」
「じゃあ……エビフライセット。」
「それじゃあお昼ご飯みたいだよ〜。」
「この位が丁度良いよ。」
「ウエイトレスさ〜ん海鮮丼と〜エビフライセット〜」
「お飲み物はいかがですか?」
「え〜と………ん〜」
「沙耶、どれとどれで迷ってる?」
「パインジュースと〜バナナシェイク。」
「じゃあその二つで。僕はいいからね。」
「かしこまりました。海鮮丼、エビフライセット、パインジュース、バナナシェイク以上で宜しいでしょうか。」
「はい。」
「少々お待ちください。」
「お兄ちゃん、沙耶が二つ頼んで良かったの〜?」
「別に良いよ。」
「じゃあちょっとあげるね〜。」
「ありがたくいただくよ。」
「間接キスだね〜。」
「いまさら何を言う?」
「えへへ〜。」
「そうだ、待ってる間に明日の予定を立てておくか?」
「そうだね〜。」
「さっきの遊園地が開園するのは7時、最初の遊園地直行バスは5時半か。」
「そんなに早く行かなくてもいいよ〜。」
「早く並びたい人もいるんだよ。もう一回遊園地行く?」
「さっきはそのつもりだったけど行かなくても良いよ〜。」
「そうか。明日は如何したい?」
「一緒に遊んでくれるなら何でもいいよ〜。」
「そういわれると難しいな……」
「ボーリングとか〜カラオケとか〜」
「そうだね……」
「明日は何時までいられるの〜?」
「さあ……なんで?」
「それまでは〜お布団の中にいてもいいかな〜って。」
「意味深長な台詞だ。」
「えへへ〜バレた〜?」
「でもそれは家でもできることだからね。」
「ここでやるから〜良いんじゃない〜?」
「そういう考え方もできるな。」
「でしょ〜?」
「でも、朝食は宿泊料金に含まれてるんだよ。」
「食べてからでも良いよ〜。」
「フッ」
「あ〜鼻で笑った〜。」