初体験はお姉ちゃんそして…… 118
「次は観覧車に乗ろ〜。」
「そうだね。時間は予定通りだ。」
「観覧車はすいてるよ〜。」
「多少の時間前後は『想定内』だよ。」
「お二人様ですか?」
「はい。」
「分かりました。どうぞ。」
バタン
「戸が閉まったから二人っきりだね〜。」
「そうだね。」
「隣に座るよ〜。」
そう言って僕の左側にくっ付くと僕の左肩に頭を乗せた。
「お兄ちゃん……」
「何?わっ!!」
沙耶が僕の股間に手を伸ばし、ズボンの上から弄り始めた。
「ふぅ〜っ」
「あっ、よせ!!」
「キスする準備だよ〜。」
僕は沙耶の唇を奪った。これでおとなしくなるだろう。
「んん〜っ!!」
しかし沙耶は力いっぱい抱きついて離そうとしない。それどころか舌まで入れてきた。
『間もなく頂上です。』
沙耶にはアナウンスなど関係ないだろう。
「はぁ〜っ。」
「お兄ちゃんありがと〜。」
やっと開放された。
『間もなく地上に到着です』
「前後のお客さんに見られたかな?」
「恋人同士だから大丈夫だよ〜。」
「僕はロリコンか?」
「『シスコン』って言うんだよ〜。」
「はは……冗談じゃすまないな。」
「でも〜本命は……」
「今は沙耶が恋人だよ。」
「ふふ。ありがと〜。」
沙耶の笑顔が心なしか哀しそうに見えた。
「あんまりこういう時に出す話題じゃないな。思いっきり楽しまなくちゃ。」
「うん。そうだね〜。」
「中途半端に早いな……パレードまでは時間があるし……如何する?」
「沙耶は〜もうホテルに行きたい〜。夜のお散歩もあるでしょ〜。」
「夕食はホテルでするか。」
「ご飯付いてないの〜?」
「遅くなる人もいるからね、別料金だよ。でも初めからそのつもりだったよ。」
「ホテルで食べるつもりだったの〜?」
「それでも大丈夫なだけお金を持って来たって事。」
「じゃあ〜ホテルに行こ〜。」
「よし。じゃあ出るか。」
僕らはバス停に行った。
「来るときは電車だったのに〜今度はバス〜?」
「ホテル直行のバスがあるんだよ。」
「ふ〜ん。お兄ちゃん、沙耶が選んだの正解だったね〜。」
「正解……?まあそうだね。」
ホテルに着きチェックインをした。
「凄いね〜。こんなと泊まったこと無いよ〜。」
「ちょっと奮発したからね。」
「お部屋に行こ〜。」
「そうだね。」