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鬼姫
官能リレー小説 - SF

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鬼姫 7

そしてついにお爺ちゃんと鬼姫との戦いが始まる。
「行けー、爺ちゃん鬼姫なんかやっつけちゃえ!」
優希がお爺ちゃんに声援を送りました。
それに応えるように大きく槍を振りかぶり…
「がァァァ、腰がァァァ」
なんとお爺ちゃん槍を振り上げた拍子にぎっくり腰になってしまいました。
「ちょっと、お爺ちゃん!?」
慌てて駆け寄り肩を貸して家に入ります。
布団を敷いて鎧を脱がすのですがその度に激痛が走るのか鼓膜が破れそうな大声が帰ってきます。
おじいちゃんをようやく布団に寝かせてふと気づきます。
「あれ?優希は?」
外にはあの鬼姫がいます。慌てて玄関から外に出ると目の前に鬼姫に抱きついている優希の姿がありました。
いえ、寄りかかってる?
「優希?」
呼びかけても反応がありません。気絶しているようです。
目の前が真っ白になってきました。
そんな私に追い討ちをかけるように
「この坊は人質として預かる」
「そんな」
優希を人質に取られている以上私は動けません。
代わりに桃山君に視線を向けましたがそこでも予想外の言葉が帰ってきました。
「こやつを頼るのは無駄じゃ、既にわらわの駒じゃ」
なんと一緒にいた桃山くんは鬼姫の手下でした。
「無事に人質を返して欲しければここにある封印を壊せ。難しくはないじゃろ?数個ある内の一つじゃ」
そう言って鬼姫たちは帰って行きました。
地面に座り呆然としていましたがこのことをお爺ちゃん達に伝えなければいけません。



「お爺ちゃん、優希が鬼姫に連れて行かれた。…人質だって。どうしよう。私、私…何もできなかった」


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