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バーチャル世界
官能リレー小説 - SF

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バーチャル世界 3

ビクビクと震えながら射精している。どうやらあの巨人に取り込まれたことで快感を感じているらしい。
その様子を見て、周りの人々は恐怖で逃げ惑うことも忘れ呆然と立ち尽くしてしまった。ペニスを硬くそそり立たせて。
「凄え…、あれ絶対気持ち良いよな?」
「ああ、間違いないぜ。あんなにビンビンにしてんだからな」
「俺、やってみたいかも」
などと、男達は言い合いながら魅入っている。
当然だ。今までバーチャル世界で様々な痴態を見てきた人達でも、あんな異形の存在は見たことがないのだから。
「ふむ、これが人間の精か。なかなかに濃厚な味わいではないか」
そう言って、満足そうに笑う巨人。始めて聞く言語なのに、何故か言葉の意味は理解できた。
「アイツ…言葉を発したぞ!?」
「まさか、本当に電脳生命体なのか?」
「電脳生命体…?何よそれ?」
「電脳世界にしか存在しない怪物だよ。最近流行ってる都市伝説の1つさ」
「それが今、ここに居るって言うの?信じられない…」
周りにいる男達が騒いでいる。
「しかし、精気はまだまだ足りんな。まだ食い足りぬ」
そう言うと、次の獲物を求めて歩き出した。
「きゃあぁっ!」
「おい、こっちに来るぞ!逃げろーっ!」
我に返った人々が慌てて逃げ出す。だが、一部の男達は逆に自ら近寄っていく。
「お、お前達何をしてる!逃げるんじゃっ」
近くに居た素っ裸の老人が叫ぶが、彼らは全く耳を傾けようとしない。それもそのはず、彼らにとっては目の前の存在が神にも等しい存在なのだから。
その証拠に、彼らの股間からは止めどなく我慢汁が流れ出ており、皆一様に興奮で顔を紅潮させていた。
「お、お願いします!俺を食べてください!」
1人の男が懇願する。
「俺のは特別デカいですからきっとご満足頂けると思います!」
そう言いながら自慢の巨根を見せ付ける。
「どうか、俺を貴方様の糧としてください!」
周りの男達も同様に懇願し始めた。
「ふん、貴様らの望み通りにしてやる。光栄に思うが良い」
巨人が顔らしい凹凸をウネウネと蠢かすと、手始めと言わんばかりに近くにいた男の身体を掴み上げる。
「なっ…何を…」
これには老人も驚きを隠せない様子だ。
逃げないどころか自ら巨人に飲まれに行くなんて、正気の沙汰じゃない。
「ふむ、確かに大きいな」
巨人はそう呟くと、そのまま男を口の中へと放り込んだ。
「あぁ…、んほぉおおっ!」
先程と同じようにくぐもった悦びの声を上げる男。
「ふむ、美味であるぞ」
まるで飴玉を転がすように舌の上で転がして味を楽しんでいるようだ。
そして、しばらく堪能した後でゴクリと飲み込んでしまう。
その瞬間、中の男はビクンッと身体を大きく痙攣させて射精してそのまま胴体の中に飲み込まれていった。胴体は頭部と違い不透明なので、中で何をされているのか全く分からない。時折、内部でグチュッヌチャッと音が響くだけだ。
また一人食われた事に老人は絶望の表情を浮かべる。
「あ、あぁ…何て事じゃ…」
だが巨人は今度はその老人に狙いをつけたようだ。
「ひっ!ワシは嫌だ!」
逃げようとする老人だったが、巨人の腕がそれを阻む。
そしてそのまま持ち上げると、大きく口を開けて近づけていった。
「ま、待ってくれ!頼むっ!」
老人は必死に懇願するが、当然聞き入れられるはずもない。それどころか周りの男達は食い入るようにその光景を見てマスターベーションに励んでいる始末だ。
シコシコ、ヌチャグチュ、ジュポォッ! あちこちから卑猥な音が聞こえる。皆が興奮していることを否応無しに伝えてくる。
「止めてくれぇっ!」
そんな叫びも虚しく、遂に老人が巨人の口の中に収まる。

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