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RPGに監禁してみる
官能リレー小説 - ファンタジー系

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RPGに監禁してみる 9

「村人」は基本的に街の中にいるために、HP4でも暮らしていける。
「誰かに殴られようが、刺されようが、街の中にいればHP1の状態で消滅はしないんだ。そして、宿屋に一泊すれば、目がさめたらHP4まで回復するから、宿泊費があれば無敵かもな」
「HP1だと、どうなるんですか?」
「いい質問だ。立てないぐらいへろへろになる。でも、消滅はしない。でも30秒ぐらいでHP2に街の特殊効果で回復する」
「HP1の人を街の外へひきずっていって出してから、石とかで殴ったら消えますよね」
「ちょっ、この娘なんか今、なんかこわいことを言ったんですけど」
「被害者以外に目撃者がいないなら完全犯罪です」
そう言ってしょうこは、ハーブティーらしきものを一口飲んだ。
「HP4は、とてもこわいです。どうしたら、レベルが上がるんですか?」
「教えたくない……」
「なせですか?」
「できれば、野外フィールドよりも安全な街の中にいてほしい」
「街の中だって安全とは限りません」
この世界のキャラクターの、ほぼ半数以上は「村人」である。
「しょうこが心配していることは起こらない。村人は街の外には出られないからね」
「よくおぼえてないんですが、この世界にいきなり来たときには、野外フィールドだったような気が。そのあとは、なぜか裸で宿屋のお部屋に……」
「野外フィールドをうろうろしているスライムに捕まって吸収される前に街に連れて来たから」
「スライム、吸収……」
しょうこはスライムと言われても、ゲームなどをやったことがなくて、いまいちわからないようだ。
ざこスライム一匹を討伐すると2〜3イェンと経験値1〜2を獲得できる。
「村人」は武器装備を使いこなせず、HP8〜12のスライムを倒す前に、HP1にされて、なぶりまわされて気絶するとぷるぷるのゼリーの球体に取り込まれて吸収されてしまう。
なぶりまわされて、というのは獲物の快感度をいちおう100にしてから屈服させてからでなければスライムは消化不良を起こしてしまうからだ。
「その敵のスライムに、捕まったらえっちなことされるんですか?」
「もう、あんなことやこんなことを……」
しょうこが黙りこんでいる。
何を想像しているかはわからないが、しょうこなりの「えっちなこと」を想像しているようだ。
「だから、野外フィールドに出ないで街で暮らすほうが……」
「知らないところに、おいてけぼりなんて、絶対に嫌です」
しょうこは一緒に行動したいらしい。
「一緒なら、守ってくれますよね」
HP4を守りきれるかどうか。
1ターンで瞬殺もありえる。
こちらの敵を攻撃した魔法の余波でもくたばるかもしれない。
「だから、どうしたら、レベルが上がるようになるのか、教えて下さい」

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