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幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜 73

(あいつに妹が……そういえば似ているような……)
 白芽が姉と言われてそう思ってしまうが、本当は単なる錯覚である。
(それにあいつに負けず劣らずいい女だ……)
 白面の全身を嘗め回すように眺めながら、炬俐は白芽を犯したときのことを思い出す。

 周囲で決戦が起こっている将に其の時に白芽を人(妖?)目に付かない場所へと連れて行き、押し倒し、其の白い肌を露わにさせた。
 其の白い肌にむしゃぶりつき、喚く白芽を殴り付けながら己の肉棒を突き入れて自分の気が済むまで犯し続け、最後には絶頂の瞬間に白芽の心の臓に刀を突き立て殺したのだった。


(あの時の白芽はそれは最高だった…殺すのは些か勿体無かったが、心の臓に刀を突き立てた刹那のあの締め付け…今までのどんな女よりも気持ちよかったな…)
 炬俐は最早白面を完全に白芽の妹だと思い込んでしまっていた。
 ―…もう一度確認しておくが、白面は白芽とは全く関係は無い妖である。
 炬俐は最早面接をする所では無い程に欲情していたが、僅かに残っている理性がこう囁く。
 『菊名が近くに居るから下手な真似は止せ』
 この理性の囁きが炬俐を何とか欲望に走らせないでいるのであった。
 
「あっ、あの炬俐様………」
 思い出に浸っていた炬俐を、白面の声が呼び戻す。
「んっ…あぁ、すまん。それで汝も、姉と同じように茨木軍に入りたいと?」
「はい。私、お姉ちゃんの仇を打ちたいんです!」
 
 ドキッ!!!
 
 一瞬、炬俐の心臓が止まりそうになる。
「でも、私一人じゃ赤千穂の妖には歯が立たないし……」
(ホッ…俺のことじゃなかったか)
 安堵のため息を吐く炬俐に、白面が尋ねる。
「あのー、新生茨木軍の目的って、赤千穂達を倒すことですよね」
「まっ、まぁ将来的にはな。
 今はまだ人数が少ないから、まだ先の話になるがな」
「少ないって、今何人ぐらいなんです?
 もし良かったら、知り合いの妖、勧誘してきますけど」
「そうか? 今はまだ100人ぐらいだからな。一人でも多い方が……」
 
(なるほど。まだそんなに集まって無いんだ。今なら火奉のみんなで潰せそうね。
 後は詳しいメンバーを……)
 
「ところで仕事の話だが」
 更なる情報をどうやって聞き出すか考えていた白面に、炬俐が本題ともいうべき話を始める。

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