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幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜 8

 魔力や霊力の篭った武器でないと、すでに死んでいる幽鬼や屍鬼を倒すことはできない。
 両親の形見である二振りの小太刀は、その力が充分備わっている。
「んじゃ、行くか」
 再び奈落を鞘に納めトイレを出て行く紅夜叉に、首の妖との約束を守る気は全然なかった
 
──雑居ビル・屋上排気口内──
 
「よっ、 ほっ」
 紅夜叉は排気口から垂直に下へと続くダクトの中に入り、両壁に手と足を突っ張らせながら、下へと降りていった。
 途中で蛮悟に携帯をかけたが、返ってきた答えは『おぅっ、帰りにつまみ買ってきてくれ』というものだった……
「あの酔っ払い……後で皆に言いつけてやる」
 そうこうしているうちに、紅夜叉は一番下に到着した。
 
 此処からは横にダクトが続いている。
 しゃがんでそこを覗き込むと、あの生首が少し奥の方にいてこっちを見ていた。
「よぉ、来てやったぜ。早くコッチ来いよ」
 そしたら奈落でグサーッと……と、かなり非道なことを考えながら、紅夜叉は生首を呼び寄せたが…
「…ソコカラミセテクレ。ナンカ、イヤナヨカンスル」
(ちっ、勘がいいな)
「しかたねぇなー。ちょっと待ってろ」
 立ち上がり、紅夜叉は褌を緩め始めた。
 立つと生首からは紅夜叉の足しか見えないが、垂れ下がってきた白い褌を見ただけで、興奮して息が荒くなってくる。
(モウ、ガマンデキナイ!)

 パサッと褌が床に落ちると同時に、生首は勢いよく転がっていき、紅夜叉の足と足の間で止まると上を見上げた。
 
 うっすらと股間を覆う、赤く淡い和毛(にこげ)……
 その下のピッタリと閉じた肉の割れ目……
 少女の秘密の領域を間近に見て、生首の漏らした感想は「イキテテヨカッタ」だった。(死んでるけど…)
 
 しかし、生首が至福の時を満喫していると…
 ドスンッ!
 ガシッ!
 …と、紅夜叉が突然胡坐をかき、両太ももで生首をガッチリと挟み込んでしまった。
「ンゲッ! ナニスルンダッ?!」
「……ここまでサービスしてやったんだ、そろそろ成仏してもらうぜ」
 紅夜叉は不敵な笑みを浮かべながら、股間に顔を埋めるような形になった生首を見下ろす。
 そしてゆっくりと、後腰に差した奈落と天雅を抜いていった。

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