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ある新米領主の奮闘記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ある新米領主の奮闘記 7

腕を組んで、俺は少し考えこんだ。領地の未来の事、自分の今後の事、先々の事、そして…
ルフィーナを見つめ、それからアーシェラを見つめた。
二人して、朱をさしたように顔を赤らめている。その姿は二人とも初々しくてかわいい。それにちょっとエロい。

「お前たちにも協力してもらうぞ」
「もちろんさ」
「提案したからには、そのつもりです」

俺は言いようのない喜びに満たされていくのを感じていた。
まだこの二人とセックスしたことは無かったし、まさかこんな形で抱けることになるとは思ってなかったが、彼女たちなら素晴らしい子供を産んでくれるだろうし、幸せになれるだろう。

2人との出会いは俺が唯の冒険者だった頃。
魔物退治で名を上げていた俺がアークデーモン討伐で集められたパーティの中に彼女達もいた訳だ。

そのアークデーモン討伐は凄まじい激戦で、集められた冒険者30人程が終わってみれば5人しか残らなかったぐらいだ。
それから2人は俺に付き従って魔物狩りに参加して、俺が領主になった時に臣下になる事になった訳だ。

まだ2人共抱いてはいないが、どちらも時が来たら構わないと言っていた。
なので、落ち着いた頃に抱くつもりでいたが、最近更生房に行く事が多めなので機会が無かったのもある。

「それから、レスティアが孤児院の運営資金をお願いしたいって言ってましたわ」

ルフィーナからそれを聞いて、レスティアの法衣からでもハッキリ分かるデカ尻を思い浮かべてしまう。
彼女もアークデーモン討伐を生き延びた神官戦士で、丘の上にあるアンドレアス砦の麓に教会と孤児院を作って慈善活動をしている。
彼女は民衆と多く接しているから、世情を聞けるし・・・
何よりあの豊満な身体は目の保養になる。

それに……何より、レスティアはアークデーモン討伐に参加した折、ひょんなことから俺と性的な関係を持つようになった。
視察を兼ねて、教会へ行くとするか。彼女への愛と慰労の意味も込めて…な。

「金貨200枚ほど用意してやるか……ルフィーナ、できるか?」
「問題ありません」
「なら用意してくれ。礼拝と視察も兼ねて教会へ行こうと思う」
「わかりました」



俺が麓の教会に行くと、神官達や子供たちが驚いて出迎える。
砦の麓で近いし、仰々しくしたくないから護衛にアーシェラとその部下数人だけを伴ってやってきたのだが……伯爵位の重みだろうか。
神官は多くが女性で、見習いの少女もいれば青年もいる。その真ん中にいるのが、レスティアだ。アークデーモン討伐の功績でアンドレアス伯爵領司教に任命され、俺の領内の聖職者達の元締めというわけだ。

「まあ、こんなところによくお越しくださいました」
「堅苦しいことはいい。お前やほかの者たちも元気そうで何よりだ」

楚々と歩いていても揺れる豊満な胸。母性的でけしからんボディをしたレスティアが、驚きと喜びを満面に浮かべて近づいてくる。

この宗教の教義として、英雄と身体の交わりをするのは奨励されているらしく、レスティアが俺と交わったのはそんな教義かららしい。
アークデーモン討伐前に癒しの一環としてレスティアを抱いて以来、何だかんだと機会あれば抱いていたりする。

「必要な資金を持ってきたし、話が聞きたい」
「ありがとうございます・・・では、奥で」

教会の奥に通される。
ここも何度も通ううちに見慣れてきた。

「街の様子はどうだ?」
「魔物の大規模な襲撃は減りましたが、そのせいで土地や職を失ったもの・・・孤児も多くいます」

それは聞いている。
そんな食い詰めた連中が新しい領主の所にやってきたと言うより、周辺から追い出されてきたと言う方が正しい。
つまり今ここは他所で食い詰めた連中の溜まり場になっていて、それ故に治安が悪いのだ。

「久々に大規模な魔物狩りをして、農地を増やそうと思うんだ・・・レスティアにも協力してほしい」
「分かりました・・・勿論、同行しますわ」

レスティアはいつも優しい笑みを浮かべているが、今はそこに喜色が加わっている。
協力を取り付けられる自信はあったが、その答えを聞くと嬉しいと同時に安心するし……Hな期待もこみあげてくる。

「そう言ってくれて安心したよ。これで貧困から悪事に走らざるを得ない者を減らせる」
「彼らに生活の道を与えるのにも、苦慮していたのです。近く何かの産業振興を願えないか、陳情しようと思っていた所だったのですよ」
「心配をかけたな。すまない」

レスティアの顔に浮かぶ微笑みが喜色から、期待と茶目っ気を少し含んだものになった。

「ブライアン様は領主として、私は伯爵領司教として、お互い責任ある立場……」
「お互い、偉くなると大変だな」
「はい…」

お互いに、優しく抱きしめあう。女らしい甘い匂いと、レスティアの母性的で柔らかい身体が、衣服越しにもしっかりと伝わってくる。

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