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勇者淫道中
官能リレー小説 - ファンタジー系

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勇者淫道中 7

いきなりの結婚披露宴だ。
俺達は拍手に包まれた。
「アンネリーちゃん…いや、アンネリー、これからよろしくな!」
「はい、ライさん…いえ、あなた」
アンネリーは目に涙をいっぱい溜めて幸せそうに微笑んだ。
俺は彼女の肩を抱き寄せて口付けをした。

翌朝。
「それじゃあね、アンネリー。体に気をつけるのよ」
「うん、お父さんとお母さんも元気でね」
「ライさん、娘をよろしくお願いします」
「分かりました。俺の命に代えても守ってみせましょう」
俺達は村人達に見送られて村を後にした。

「さて、とりあえずどこへ行くかなぁ…」
「そう言えばアナタは何の目的で旅をしてるんですか?」
「俺か?俺は魔王を倒すために旅をしてるんだ」
「えぇ…っ!?」
「何だ。おかしいか?」
「いえ、びっくりしたんです!まさかそんな壮大な旅に同行させてもらえるなんて…すっごく光栄です!」
「ははは…!大した事はねえよ。俺と同じように魔王退治が目的で旅してる奴なんて、この大陸中に五万といるさ」
「でも魔王ってどこに居るんでしょうか?」
「そいつが分かれば苦労はねえな…」
魔王の配下の魔物達は何処からともなく現れては、町や村を襲い、全てを奪い破壊して、また何処へともなく去って行くのだ。一説には、この世ならざる所…魔界からやって来ているのではないだろうかという話もある。
「そうですねえ…それじゃあまずは智の都アルファディアを目指してみてはどうでしょうか?」
「アルファディア?どこだそれ?」
「ここからずっと北の地にあるノーマンディ王国という国の都です。そこは学問が盛んで、各分野の学園が建ち並び、世界中から知識人が集まる“智の都”と呼ばれているんですよ」
「ほお…」
「そのアルファディアの王立図書館には、あらゆる書物が所蔵されていて、そこに行けばこの世の全てが分かるとも言われているんです」
「そうか、そこに行けば魔王の事も分かるかも知れねえな。よし、行こうぜ!アルなんとか」
「アルファディアですよ。あなた」

 ※ ※ ※

乗り合い馬車に揺られること3日、俺達はアルなんとかに着いた
学問の街だけあって見るからにお堅い街並みだ

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