勇者淫道中 1
いきなりだが、この世界は魔王に支配されている。 モンスターを生み出し、村を焼き、男は殺し、女自らの性処理をさせるための道具としてさらって行く。人々はその存在に恐怖した…。
とゆうように、勇者が活躍するにはもってこいの世界なのである。
ここに、打倒魔王の為に立ち上がった男が居た。名をライというその青年は、数週間前に村を出た後、とある村の宿で体を休めていた。
ここでライの容姿について説明しておこう。髪は少し赤の混じった耳が隠れるくらいの長さだ。服装は鎧などは着けていなく、普通の格好をしている。そして、腰に見事な装飾の施された日本刀を携えていた。
あぁ、忘れるところだったが最後に顔の説明をしておこう。イケメンである。これ以上は必要ない。
さて、舞台を宿に戻そう。彼は部屋のベッドで何やら考え事をしながら横になっていた。
「魔王を倒すといって村を出たのは良かったんだが、正直何の当てもない旅だからな…。
どこに魔王が居るかも知らねえし、仮にわかったとしても俺一人で勝てる訳ないよな…。」
そこまで考えたライは散歩でも行こうと部屋を出て、ロビーへと下りていった。
ロビーに下りてみると、何やら村人がざわついていた。何事かと思い、聞いてみた。
「どうした?一体何の騒ぎだ?」
「ん?おぉ、あんたか。いや、うちの従業員が森にキノコ狩りに行ってたんだかな、何でもそこでモンスターに襲われちまったらしいんだ。」そう答えたのはこの宿の主人だ。
何でもキノコ狩りに行ったのは獣人の少女が2人。片方が襲われ、片方は命からがら逃げてきたとのこと。