群れなして蠢く美しき屍 54
(い、いや落ち着け。コイツらがあの化け物女と同類とは限らない。
仮に同類だったとしても、連中はオレの言うことを素直に聞いてるんだ。
大丈夫、だいじょう・・・ぶ?)
そこでまた新しい疑問が浮かぶ。
美樹たちが捕まえた女たちはここに住んでいるという男の仲間・・・否、奴隷たちだろう。
なのになぜ、美樹たちと戯れている女たちは男の指示に忠実に従わなかったのだ?
命令そっちのけで遊んでいる連中と、真面目に命令を遂行するグループに分かれていたのだ?
それに気づいた誠は、先ほどまでの恐怖も忘れて目の前の捕虜に向き直った。
「おい!おまえ・・・なんで、あの男に従っている?
そもそもおまえ・・・人間なのか?」
「・・・?」
質問の意味がわからないのか、捕虜の女はそれまでの殺意も忘れ、きょとんとした顔でこちらを見ている。
だがその質問にはとても重要な意味が込められていた。
考えてみれば美樹たちが誠と行動を共にするようになってから・・・いいや、さかのぼって女という女が男を襲い始めたときからおかしかった。
男を逆レイプをするほどの気性の激しい女たちが、なぜ誠たちにこうも簡単に従っている?
このホテルで王様気分に浸っている男に、なぜこの女たちはここまで忠義を尽くす?
その答えは極めて簡単。誠もおそらくこのホテルの主も、彼女たちの性欲を満足させたからだ。
つまりトチ狂った女たちは性的に満足すればおとなしくなり、満足させた男に尽くすようになる。
そこから考えるに、肉の繭から出てきた葵・月・白だけでなく、美樹と弥生も。
目の前の捕虜の女たちも、みんな町にたむろしている化け物女たちと同類である可能性が高い。
だが彼女らが忠節を尽くすと言っても、それは死ぬまで永遠に、というわけじゃない。
誠の推測が正しければ、彼女らは・・・。
そうとなれば話は早い。
誠は踵を返すと、濃厚に絡み合う美樹のところへ歩いていく。
拷問しなくてはならないという罪悪感と恐怖心から誠の肉棒は小さく縮んでいたが、これから行うことへの興奮と期待感から、むくむくと風船のようにその大きさと硬度が増していく。
そして命令そっちのけで遊んでいた女たちから適当な女を1人見繕うと。
腰をつかんで問答無用で突き入れた。
「ひぐぅンッ!?」
前戯も何もない挿入であったが、それまでのレズプレイのおかげか、それとも天性の淫乱さのおかげか。
強姦された少女の膣は十分に濡れており、誠のモノをやすやすと最奥まで受け入れた。
だがそんなことなど今はどうでもいい。
誠にとって大切なのは自分の仮説が当たっているかどうかということ。
もし自分の予想が正しければ、この不利な状況をひっくり返すことができる。
いや、それどころか誠はこのホテルの男同様、一大ハーレムの王として君臨することができるのだ・・・!
誠はひたすら腰を振って性感を高め、一刻も早い射精を促そうとした。
しかしほとんど毎日のように精を搾り取られている身の上では、なかなか出せるものではない。
誠は腰を振るだけでは物足りなくなって、胸や結合部に手を伸ばして敵であるはずの女の身体を味わった。
「やっ、あぅっ!だ、ダメェっ!?そ、そこ触られたら、すぐイッちゃ・・・ふあぁンッ♪」
女の子は口でこそダメだと言っていたが、身体はまるで正反対の態度をとっていた。
その腰は誠の精液を早くたっぷりと搾り取ろうとうごめき。
気持ちいいポイントを押さえてもらおうと身体を微妙に揺すって誠を受け入れる。
しかもその周囲ではガマンできなくなった葵たちが胸を押し付けたり、誠の耳にしゃぶりついているのだ。
彼はあっという間に達して、少女の膣内にその欲望をしたたかに撃ち放った。
「うあッ!?あ、出てるっ!ご主人様以外の、男の人の、せーえきぃっ・・・♪」
恍惚とした表情で誠の性欲を受け止める少女。
誠はそれを見て第2回戦に行きたくなったが、すんでのところで耐えて彼女の膣内から剛直を引き抜いた。
もし誠の推測が当たっていれば、今の彼女に何らかの変化が起こっているはずなのだ。
誠は内心の不安をかみ殺しながら、余韻に浸る少女に声をかけた。