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群れなして蠢く美しき屍
官能リレー小説 - ファンタジー系

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群れなして蠢く美しき屍 51


(〜〜〜っ!やっぱりあの時、多少の危険を冒してでも先頭に立っておくべきだったか?)

誠が激しく後悔していたその時だ。
葵と白の2人が誠の元に戻ってきた。
彼女らは誠を見つけるなりその胸に飛び込み、大好きな主人のにおいを胸いっぱいに吸い込んだ。

「ただい・・・ま・・・!誠、さま・・・!」
「お使い、行ってきた・・・よ!」
「おまえら・・・!2人でよく戻ってきたな!?
 それで?美樹のヤツはどうしたんだ?捕まえた女はどこだ?」
「美樹・・・今、別のとこ・・・いる。私、たち・・・そこ、連れて・・・く」

葵の言葉を信じるなら、今美樹は別のところで捕虜と一緒にいるらしい。
捕まえて来いと言ったのは1人だけなのだから、そのまま連れて来ればいいと思うのだが・・・。
3人が無事役目をはたしてホッとしたのもつかの間、また別の嫌な予感が誠の頭をよぎった。
とにかく今は葵たちの言うとおり、美樹のところに行くしかない。
誠は見張りの目を気にしながら、2人の案内で美樹の元へと急いだ。
葵たちに案内されてたどり着いたその先では。
ある意味予想通りの最悪の光景が展開されていた。

「あッ、ああンッ!お、お姉さまぁン♪」
「やっ!?だ、ダメですお姉さまっ!?そ、そこは・・・あ、ああぁぁ〜〜〜・・・ッ!?」
「うふふっ、こんなに濡らして・・・イケないコねえ?
 こんな悪いコにはお仕置きが必要かしら?」
「は・・・はいっ!お仕置きっ、お仕置きしてくださいっ。
 はしたない私にどうかお姉さまのお仕置きをっ・・・!」
「やーねー・・・。お仕置きだって言ってるのに喜んじゃってるわ、このコ。
 あなたのお仲間だけあって、普段から淫乱ってことなのかしら?」
「むーっ!?むーっ!!」

美樹の問いに首を横に振って否定する少女。
その身体はホテルの客室に備え付けられていた椅子に括り付けられ、その股間はM字に開脚されていた。
そんな彼女をあざ笑う美樹の隣には3人ほどの全裸の美少女達が、彼女を『お姉さま』と呼びながら太ももに頬ずりしたり、足の甲をペロペロとなめたりしている。
誠は軽い頭痛とめまいを覚えながら、とりあえず聞くだけ聞いてみることにした。

「オイ美樹・・・コイツらはいったい何だ?
 オレは適当な見張りを1人捕まえて来いと言ったはずだが?」
「あ・・・誠様!お待ちしておりましたっ!
 どうです?見てください、私が捕まえ、仕込んだ女の子たち!
 どうせ尋問するなら、誠様好みのカワイイのがいいと思って!
 言われた通り、ちゃんと見張りをしていたヤツと一緒に、このコたちも用意してみたんですよ!
 うふふっ・・・♪そこの椅子のコはまだガンコで口を割らないんですけど。
 残りのコたちはちょっとかわいがってあげたら、すぅぐ私の言うことを聞くようになってくれましたよ!」
「・・・!何だと!?情報を引き出せたのか!?
 おい美樹!おまえ、コイツらからいったい何を聞き出せた!?」

まさかそこまでやれるとは思ってもいなかった誠は顔色を変えて美樹に詰め寄る。
すると彼女はさっきまでの自慢げな表情を急に曇らせて言葉を濁した。

「あ、いや・・・このコたちは何も知らなかったんですケド・・・。
 で、でも何でも私の言うこと聞きますから、スパイとかそーゆーのには使えますよっ?」

その言葉に誠は軽い落胆を覚えた。
やはり見張りの仕事を放っておいてレズってるだけあって、大した情報は持ってなかったかと。
しかし美樹の言うとおり、敵陣の女を寝返らせたと言うのが本当ならば、それはそれで使い道はある。
思わぬ手駒の入手に、誠はホッと内心で安堵のため息をついた。
あとはまだ口を割らないイス女から情報を引き出せばいいだけだ。
誠がそう思って彼女に近づこうとしたその時。
美樹・葵・白の3人が何やら物ほしそうに誠を見ていることに気が付いた。
彼女が何をほしがっているか、出会ってからの日々で理解した誠はうんざりしながらこう言った。

「・・・何だ、おまえら?状況わかってやっているのか?」
「あうっ・・・!?ご、ごめん・・・なさい。でも・・・」
「私、たち、がんばった。ごほーび、ほしい」
「それにこのコたちに新しいご主人様のこと、教えてあげたいですし・・・。
 誠様、ここはがんばった私たちに免じてご褒美をいただけませんか?」

この言葉に今度こそ誠はあきれた。
弥生と月が敵の手に落ちているというのに、3人して褒美に抱いてほしいとねだっているのだ。
誠もそんな人情のあるほうではないが、今の彼女たちに比べればまだマシではないだろうか。
誠はこめかみを押さえながら、バカな女たちにできるだけわかりやすく、感情的にならないように注意しながら説明してやる。
そうでもしないとわかってくれそうもなかったから。

「あのな・・・オレたちは先生たちを助けに来たんだぞ?
 一刻一秒を争うこの状況で、のんきに『ごほうび』なんぞやるヒマがあるわけないだろっ、このバカ!」
「ええっ!?そんなぁ・・・こんなにがんばったのにぃ・・・」
「あううっ・・・」
「ヘコむなっ!?そもそもオレは見回りしてるヤツを1人捕まえろと言ったんだぞ!?
 それがなんでこんな大人数になるんだっ!?」
「い、いえそれは・・・そこの女を捕まえて『尋問』してたら、近くでレズってたそのコたちに見つかりまして・・・。
 で、どうしようかと思ったら『自分たちも混ぜてほしい』とか言ってきたんで、せっかくだから仲間に引き込んでしまえばいいかなって・・・」

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