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群れなして蠢く美しき屍
官能リレー小説 - ファンタジー系

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群れなして蠢く美しき屍 50


「わかった、わかった。そんなにしたいんなら見張りを捕まえてきたときに一緒にやってやる。
 だからむくれてないで、さっさと捕まえに行ってくれ」
「・・・!ご主人様、それ、ホント!?」
「1人、1発以上膣内出ししてもらえるんですよね!?
 3人まとめて1発だけとかってナシですよ!?」
「みんな、平等・・・!」
「あーもー、わかったから!さっさと言って来いって言ってんだろ!?
 じゃねえともうヤッてやんねえぞ!?」

逆ギレ気味にそう言うと、美樹たちは『ご褒美は1人1発ずつですからねー!』と言って見張りを捕まえに出て行った。
なんて現金な奴らだ。そこまでしてオレとSEXしたいのか?
言うことの聞かせ方を理解したのはいいが、今までモテたことのない誠にとって、なぜ彼女らがそこまで自分に執着するのか、とんと見当がつかなかった。
もしかしてオレに執着してんのも、おかしくなったことと何か関係しているのか?
疑問は数えきれないほど浮かび上がるが、それにこたえるものは誰もいない。
誠はまた1つ悶々とした思いを抱えることになったのだった。

――――

「さぁて・・・と。それじゃあご主人様のためにいっちょ頑張ってみますかね・・・!」
「うん・・・!」
「がんば、る・・・!」

服も来てないのに袖まくりのジェスチャーをして気合を入れる美樹。
葵と白もご褒美欲しさにやる気満々だ。
彼女たちは誠に襲いかかったその日から、明らかに何かが変わっていた。
その1つがこの貪欲なまでの異常性欲である。
美樹たちは世界が狂ったあの日以来、とにかく誠とHしたくて仕方がなかった。
誠がウザい、疲れるとか言って嫌がるので極力抑えている(つもりだ)が、その脳内は誠との甘いひと時を味わうことだけで埋め尽くされている。
誠の声をもっと聞きたい、誠の身体に触れたい、触れられたい。
誠の精液を上の口でも下の口でも味わいたい。誠の子供を産んでみたい。
誠にされるのなら殺されたって本望だ。
それほどまでに彼女たちは誠に入れ込んでいた。
自分たちがおかしくなっているとは思わない。
美樹などはむしろあんないい男に今まで気づかなかったことを一生の不覚と後悔しているくらいだ。
だから美樹たちは誠に好かれようと努力する。
誠から命令された指示もこの上なく完璧にこなして、誠に愛してもらう。
美樹たちは誠に褒められ、抱かれる自分の姿を想像し、思わず股間を熱く濡らしてしまう。
今の想像以上に誠に愛されるためにはどうするべきか?
美樹は普段使っていない頭脳をフル回転させて考え始めた。

(さて・・・誠様からは見張りを1人見繕って来いって言われるけど・・・。
 やっぱり連れてくるなら美人で有能なヤツのほうがいいわよね。
 どうせ何するかも見当がつくし・・・ムカつくけど)

美樹が誠の奴隷を自認するようになってからまだ1週間もたっていないが、彼女はその短い間に誠の性格を熟知しつつあった。
彼のお気に入りとなるために、彼の趣味・嗜好を知ることは基本中の基本。常識と言ってよかった。
葵や白も美樹ほどではないにしろ、誠の性格を理解しているのは間違いないだろう。
だから誠が喜ぶことだと理解できれば、すぐに自分の提案を受け入れてくれることだろう。
しかし問題は別にある。
そう、捕まえた見張りに誠が変な気を起こさないかということだ。
自分さえ誠の寵愛を受けるのに四苦八苦しているのに、後からやってきた・・・それも敵の女にうつつを抜かされてはたまらない。
とは言え、ここで美人で有能そうなヤツを選ばなければ誠の寵愛を受けることなど夢のまた夢だ。
いかに誠が美人の捕虜にうつつを抜かさないようにするか。
それが最大の問題だった。

(・・・やっぱり、『あの手』を使うしかないか)
「葵。白。ちょっとこっち来て。話したいことがあるの」
「「・・・?」」

考えに考えた結果、手段は1つしかないと結論付けた美樹は葵と白を呼び寄せる。
すべては誠の望みをかなえ、自分たちが誠の寵愛を受けるために。

――――

「・・・遅い!アイツら、いったい何やってんだ!?」

美樹たちが見張りを捕まえに行ってから1時間後。
誠は一向に返ってこない彼女たちに不安と苛立ちを募らせていた。

(・・・アイツらしか使える駒がなかったとは言え、連中に頼んだのは失敗だったか?)

誠は今さらながら、そんなことを考える。
無理もない。
美樹はついこの間まで自分と同じ学校に通う同級生だったし、葵と白にいたっては行動が幼い上に言葉すらうまく話せない。
もしかしたらヘマをやらかして、弥生たちのように捕まったのでは?
そんな嫌な考えが頭の中にこびりついて離れない。
もしそんなことになったら、誠は終わったも同然だ。

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