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RPGに監禁してみる
官能リレー小説 - ファンタジー系

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RPGに監禁してみる 46

「蛇神の娘たち」の呪いのかかった女剣士ジゼルの呪いを解く。そのために、ジゼルの疑似ペニスから媚薬の液を搾り取り、さらに、ジゼルの膣内を精液でたっぷりと満たさなければならない。
呪いがジゼルを蝕みきれば、呪われた「蛇神のつるぎ」に犯される悦びを褒美として、地下闘技場で次の宿主を見つけるまで殺戮を繰り返すだけの殺人者になる。
奴隷の首輪で「蛇神のつるぎ」に犯された記憶を抑制している。しかし呪いに蝕まれきれば「蛇神のつるぎ」と同化して人間の姿をした触手を使うスライムとなってしまう。
「そうなれば、我々も気楽に賭け事をして遊んではいられなくなるだろう。街に閉じ込められている者たちはスライムの餌にされてしまう」
仮面の男イザークは名を失った少年に説明した。
(なぜ、そんな危機なのに、この人は僕にジゼルをあずけるんだろう?)
「私はこれを別の大陸に持って行く。時間稼ぎになるかどうか……」
仮面の男イザークが所持品から取り出して少年に見せたのはジゼルの愛刀だったもの、今は呪われてしまった「蛇神のつるぎ」だった。
すぐにイザークは所持品に戻したので二人の目の前から「蛇神のつるぎ」は見えなくなったが、少年でもわかるほどのまがまがしさがあった。
心臓を貫いたときはジゼルの闘気で美しい輝きに満ちていた剣は、漆黒の剣となっていた。
「そう、私の剣がそんなことに……」
仮面の男イザークが「蛇神のつるぎ」呪いはジゼルに降りかかっていて自分にはかからないが、他の大陸では手に入らないめずらしい武器を手に入れた。
ジゼルと元武道家リンシンのジゼルのことしか覚えていない少年が再会した。
対戦してからまだ十日も過ぎていないのだが、ジゼルは両性具有の男の娘に、武道家リンシンは男の娘から記憶を失った美少年になってしまった。
さらに呪いを解くには、セックスしなければならないと言われても、ジゼルは恋人もおらず戦いに明け暮れていたし、元武道家リンシンは、すっかり記憶を失っていて経験がない状態である。
しかし、仮面の男イザークが「蛇神のつるぎ」を持ち去っているとはいえ、なにもしないで無事でいられる気がまったくしない。
なにか話さないと落ち着かない。
ジゼルは、武道家リンシンが男の娘だと思わず、可愛い顔の女の娘だと思ったが、今は奴隷市場から全裸のまま仮面の男イザークが連れてきたので体が丸見えで美少年だとはっきりわかる。
対戦のときは、リンシンのガントレットが繰り出す必殺の打撃を必死に受け流しつつ、隙を見つけて攻撃することに集中し始め、可愛い顔をしていることを気にする余裕はなくなった。
さらに同じ女性だと思っていたので、負けたくないという対抗心も生まれていた。
「リンシンはどんな気持ちだったの?」
「ごめん、途中のことを思い出せないんだ」
「そう……」
「でも、試合が始まる前、やっと会えたって思ったのはおぼえてる」
試合開始と同時にリンシンはガントレットを装着した。それが、リンシンに宿っていたものに誘導されて行ったことだったとしたら。
(人は死ぬとき、痛いことも、苦しかったことも、自分の名前も、みんな忘れてしまうのかも。でも、リンシンは私のことだけは忘れずにいてくれた。
私は今、もし死んでしまったらリンシンのことを忘れずにいられるのかしら)
「どうかした?」
元武道家リンシンの美少年が、急に考えごとをして口数が減ったジゼルの顔を顔を近づけてのぞきこむ。
「な、なんでもないから……あっ」
美少年の指先が、ジゼルの指先にふれて、二人が顔を赤らめながらあわてて手をひっこめた。

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