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RPGに監禁してみる
官能リレー小説 - ファンタジー系

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RPGに監禁してみる 37

「ランキング7位のXXXさんはランキング2位のXXXさんに敗れ闘技場を去りましたので、先日までランキング外であったXXXさんが10位の挑戦者として繰り上げられました」
闘技場を去ったというのを聞いて、舌なめずりして興奮している観客は、元7位だった者がこの街のどこかで身分を剥奪され奴隷として生かされていることを知っている。
もしも上位ランカーは路地裏や娼館でも、おたがいが自分の刺青に戦闘開始を宣言すれば、地下闘技場のような12ターンの制限はなく、戦闘を開始できる。上位ランカーの戦闘ルールは時間無制限と勝利条件に「快楽堕ち」が追加される。
上位ランカーの「蛇の刻印」と呼ばれる刺青がある者は、刻印のある者を察知できる。
ただし1位ランカーは刻印がかなり小さくなり察知されにくい。
この刻印は順位が変わるほど位置とサイズが変化するが、いくら洗ってもこすろうと落ちない。
「快楽堕ち」した美しい戦乙女を奴隷として飼いたい金持ち連中も多い。強く美しい女を自分だけのものにして淫らな奉仕させたい。所有欲と征服欲を満たすには最適な牝奴隷なのだ。
奴隷商ギルドがなぜ交通に不便な砂漠地帯に歓楽街を築いたのか。
東の大陸の平原地帯のほうが王国の街道も整備されていて、運搬や人を呼ぶには便利だ。
北の大陸の山岳地帯は、鉱山資源を利用して儲けてきた職人たちの子孫である裕福な者たちが暮らしており、客にするにはちょうどいい。
西の大陸は王国ではなくそれぞれの街が自治領となっており、古い時代には騎馬の民であったので、土地や血統には縛られず、利益があれば奴隷市場の設立に同意する領主も多いだろう。
なぜ、南の大陸に歓楽街ベガーナがあるのか。
南の大陸は砂漠の民と平原の民がかつており、長い歴史の中で融合し、他の大陸へ渡って行ったのではないかと推測できる遺跡などが砂漠化して放棄されて残っていた。
その遺跡は古代の都であり、古代の魔法の叡知や強いエネルギーが眠ったままで放置されていた。
信仰されていた神さえも異なる。
かつて栄華を極めた魔法文明を持っていた民が何らかの原因で滅亡し、生き残った者たちとまだ砂漠化していなかった地に暮らしていた者たちは、海を渡ったのではないか。
その古代の叡知のごく一部が、現在の魔法の技術として受け継がれていると奴隷商イザークは考えた。
古代の砂漠の民は、快楽を求め、肉体の変化をもたらす技術を発見したらしい。
しかし、今のところ唾液や疑似ぺニスからの体液の消費と疑似膣内への精液摂取量が限界を越えると、変化の術が解けてしまう。
ただ、快楽を求める理由だけで交わらなければ死に至る危険をおかしてまで、古代の民が変化の術を行った理由を想像すると、本来の変化の術にまだ到達していないのだろうと、仮面の男イザークは思う。
古代の叡知に到達するための実験場として、イザークは南の大陸の砂漠の遺跡に、歓楽街ベガーナを作った。

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