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RPGに監禁してみる
官能リレー小説 - ファンタジー系

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RPGに監禁してみる 30

武器や防具を扱う商人たちも在庫のアイテムを売りさばくチャンスだが、それだけでなく、武器や防具の作製を鍛冶屋ギルドに依頼して仕入れをするための資金などの借り入れの要請をする。
鍛冶屋ギルドも、材料探索などの報酬にあたる人件費などを預り商ギルドに借り入れを要請する。
商人ではなくても、大会直前には賭け事や遊興費などを預り商ギルドに低金額ながら借り入れする観客がいて、これは商人たちの借り入れよりも金額としては大きな金額が動く。
流通している金貨、銀貨はイェンと呼ばれ、特殊な魔法アイテムでもある。
鍛冶屋が金貨や銀貨を作れそうで贋金が作れず、女騎士リリアの装備している鎧に銀貨が材料として使われているのも、特殊素材としての価値があるからである。
農作物がたくさん収穫できる土地が価値を持つ世界ではなく、魔法のエネルギー供給があるパワースポットが価値を持つ世界。
現在この世界で暮らすほとんどの「村人」たちにはMPが0で、覚醒した「戦乙女」たち、スライムに吸収されかかって生き残った男性などはMPを獲得している。
MPを消費して効果を発動させる魔法アイテムの材料、それが金銭として使われているが特殊金属イェンである。
闘技大会が王城兵士のみ参加の撤廃や賞金獲得というルール変更によって「はじまりの街」だけのイベントだった闘技大会が、各地から人が集まるだけでなく、たつひこの知らないところでさまざまな変化が始まろうとしていた。
HP3だがやたらと素早く頑丈なスライムが、幻覚の毒針を刺し、また犯す一本の触手を持つという変化が過去に起きたのと同時に、スライムに襲われた男性が溶解されずに生き残るだけでなく、魔法使いとしての能力に覚醒する者も現れた。
ひとつの変化や選択が、ときには世界に変化の共鳴を起こすことがある。
醜悪な悪党バラス兄弟は、元戦乙女を野外フィールドでHP0になるまで、つまり、凌辱してなぶり殺してしまった。
整理された机の上に、奴隷の首輪と一緒に戻ってきた真っ赤なビー玉のような玉石を、館の執務室で仮面の男イザークはしなやかな指先でつまむと、口に入れガリッと噛み砕いた。
イザークの基本MPが1Pアップし、イザークが椅子の背もたれに体をあずけて、しばらく全身に走る快感に酔っていた。
「戦乙女」が消滅するときに、まれにこの深紅の玉石が発生すること、それを噛み砕くことで体内に吸収すると、長時間射精が続くような快感を得られることや、見えない力が体に満ちることを仮面の男イザークは知っていた。
奴隷の首輪の魔法アイテムを使い奴隷商をしているのは、イェンを集めるためだけが目的ではない。
「戦乙女」の命の結晶とイザークは推測している深紅の玉石を入手するには、戦闘で敗れてHP1で意識を失っているか、心が壊れた状態で確保し、さらに犯しぬかなけばならない。
犯すのは客やならず者ども。
自分が手を出すよりも効率的に、奴隷の首輪を自動回収するときに「戦乙女」が産み出した魔力の結晶体を奴隷商ギルドの総帥という立場を利用して回収していた。
金貨や銀貨のイェンから回収できる魔力よりも、深紅の玉石のエネルギーほうが、美味にして強力なのだった。

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