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おてんば姫、ファニーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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おてんば姫、ファニーの冒険 277

それどころか、親しみすら感じるようになっていた。
変則的とはいえ、夫婦のような暮らしを続けてきたせいだろうか。
演習に出発するときも、去りがたいのか何度も総督府を振り返っていた。
ひたすら我が子を待ち続けるベルゼビュートのことを考えると、中絶することはためらわれた。
そのベルゼビュートだけでなく、ファニーの関わった魔族の幹部のほぼ全てがファニーの出産を心待ちにしている風であった。
恐らくそれは魔族の文化的要素・・・雌は種族全体の共有財産と言う考え方から来ているのだろうが、ベルゼビュート以下魔族のファニーに向ける態度は確かに人間の感覚からすれば屈辱的であったものの、彼らなりの真摯で愛情に満ちたものであった。
特にファニーが魔族基準で言う最高級の貴婦人であったと言うのもある。

健康かつ心身共に淫らで、多くの子供を産む事ができるファニーは、多夫一婦制・・・または乱婚制とも言える魔族からすればこれ以上の雌は無かった。
故に普段からファニーの身体を求める者は多く、ファニーの股が乾く暇は無かったぐらいだ。
魔族の中ではかなり性欲が薄く淡白なベルゼビュートが、忙しいながらもほぼ毎日交わってる事すら、驚きと共にファニーなら当然かと言う空気も城内には流れていた程だ。
基本、魔族は受胎率が極めて低く、上位魔族に至ってはその確率は更に低くなる。

ベルゼビュートと言う例外を除いて、殆どが性欲旺盛なのもそんな理由があった。
殆どが雄で占められる魔族は、(彼らなりの価値観で)雌を大事にする傾向があり、何より子供が多く産める雌を重宝する。
また、雌を効率良く受胎させる為に著しくペ○スを変形させた者や、とんでもないテクニックを持つ者もいた。
雄は射精さえできれば己の快楽には無頓着で、逆に雌にどれだけ快楽を与えれれ、どれだけ多くの精液を注げるかを求めるのが魔族のセックスだった。

ベルゼビュートのペ○スも人間からすれば奇形でテクニックもあったが、もっと凄いペ○スやテクニックを持つ者もいた。
みんなファニーに気に入られようとしているようで、競い合うようにファニーに交わりを求める様は、彼らなりの求婚のようにファニーには思えた。
ついでに言えば、ファニーの身体を求めるだけでなく、プレゼント(その殆どが彼らの主観によるもので、困る物も多かったが)も沢山ファニーの元に集まった。

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