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RPGに監禁してみる
官能リレー小説 - ファンタジー系

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RPGに監禁してみる 26

「闘技大会の参加の話は、婚約するかは別として参加します。ただし、条件があります」
たつひこは、王女ミレイユと駆け落ちという展開をひっくり返すために、幻滅させて追い返すという作戦はやめて、闘技大会に参加して王女様を他の男に惚れさせてみることにした。
「わかりましたわ」
「では、お城に戻って王様にお伝え下さい」
すると、しょうこ/りなが「私たちがお城まで護衛します」と言った。
「女の娘をひとりで帰らせたら、かわいそう。おにいちゃん、女心ってわからない?」
とたつひこに小声で囁き、ひじ打ちする。
「いてっ!」
「行きましょう、王女様!」
頭をかきながら、たつひこは、また城への道を二人のうしろからついていった。王女か城からの抜け出していたと知った兵士の驚く様子は、見ていて同情したくなるほどであった。
・表向きは、腕前を競い合う闘技大会ということで、王女の婿選びで優勝者は王女との婚約という条件の撤廃。
これは、闘技大会でたつひこが優勝してもしなくても、王女が参加者から婿選びができるようにするためである。
・男性だけではなく女性参加も認めること。
これは王女の婚約者選びのためではないことをアピールするため。
・参加者は二人でペアを組んだタッグ戦とする。
腕力だけのガチムチの賞金狙いで参加する戦士系のキャラクターが有利になりがちで、回復系の魔法や補助系の魔法を使うキャラクターとペアを組むことで、腕力だけでは不利となる女性戦士系キャラクターにも平等に戦えるようにするため。
・見物客は闘技場の周囲に作られた観客席で観戦できる。
観戦料で闘技場建造の費用の穴埋めをするためだけではなく、観客に被害がおよぶ大規模な攻撃魔法の使用を抑制するため。

こうした条件をつけた闘技大会はそれまで行われてこなかった。
「戦乙女」たちは傭兵として、女騎士リリアのように自分たちの新組織を設立しない限りは、自分の手を汚したくないが金を払って危害を加えたい相手を暗殺者として殺害させたり、入手しずらいアイテムの探索の依頼でスライムの犠牲になっても使い捨ての道具ぐらいにしか思っていない者たちもいる。
差別的な扱いを受けることもある「戦乙女」の社会的な下落している地位を闘技大会で有名人を生み出せば、少しは改善できるかもしれないと、たつひこは考えた。
「と、いうわけで、リリアも出場しないか?」
「私は西の大陸で、騎士団でこれでも有名人だから東の大陸の人のほうがいいかもしれない」
リリアと組んで出場できれば、らくに勝ち抜けそうと考えていた安易なたつひこの計画はすぐに支障をきたし始めた。
「闘技大会の優勝ペアを予想する賭博でひと儲けを狙うやからも出てきそう……」
女騎士リリアが心配したように、金で雇われた「戦乙女」と優勝賞金狙いの一攫千金を狙う「戦乙女」たちが、闘技場が完成する頃には、はじまりの街に集まり始めた。
それまでの闘技大会はいろいろな街の兵士などがほとんどだった。それまでの関係者の身内の大会という雰囲気は消え失せて、賞金を具体的に100万イェンと決めたことで、商人たちにも大会の噂は、国王からのおふれが出される前から広がった。

「金持ちのお嬢様は、俺たち庶民とはちがって、ここも特別なんたろう、あ?」
「い、痛いっ!」
乳首を乱暴につねるようにつまみ、強く引っ張られた令嬢は痛みに眉をしかめて、嫌がっている。
ここは北の大陸の街から離れた野外フィールド、岩場の山道に停められた荷馬車の中である。
拉致されてきた預り商の一人娘は、三人がかりで服を破られ、押さえ込まれていた。
「暴れるんじゃねぇ、金持ちのご令嬢の乳首が敏感なのはわかったからよ、うへへへっ」
下卑た笑い声を三人の暴漢はもらしながら、拐ってきた娘をなぶっている。

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