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巨乳美女王国、3人のお姫様
官能リレー小説 - ファンタジー系

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巨乳美女王国、3人のお姫様 21

「ただ……」
「ただ、何なのミユキ?」
「王家に、喧嘩を売るとは良い度胸です。舐められている様ですから、見せしめの為にも徹底的に叩き潰してやりましょう!」
「まあ、森の攻略に繋がる可能性もあるか」
「そうですね。何人かは分かりませんが、情報は欲しいですから、生け捕りが可能なら捕らえてもらいたいですね。ふふっ」
「ミユキ?」
「馬鹿な事をしたと…いえ、生まれてきた事を後悔させてやりましょう!」
目が据わってる。男の子にせよ、女の子にせよ、子供の誘拐なんて許せないんだろう。コレは本当に情け容赦無しでヤる気(殺る気?)だな。まあ、僕も庇う気は欠片も無いけど。
しかし、フローラは、
「いえ、やっぱり私1人で助けに行きます。たかが山賊相手に兵を動かしてはいけません。兵力をみんな洞窟に向かわせたらお城は誰が守るのですか?警戒するべき敵は山賊だけではありません。」
ミユキ「他にも敵はいるのですか?」
「ええ、それは隣国の・・。いえ、この話はまた今度です。今は子供を助ける方が先です。」


「駄目だよ。つまり、他の国の謀略の可能性も有るって事だよね」
「そうです。そもそも山賊如きが、教会の子供を人質にして、王族1人で来いなんて要求する事が不自然です。身代金目的にせよ、フローラ様自身をモノにする為にせよ、国を相手にするには人質の価値は不足してますし、流石に無謀過ぎます」
「ですが?!」
「謀略は勿論、単なる誘拐事件だとしてもフローラ様御一人で行くなど論外です。悪しき前例を作る事になります。また似た様な事が起きて、ファリス様やレナ様や殿下に要求が来たらどうするのですか?」
「フローラ、ココは堪えてよ」
「殿下」
悲痛な表情のフローラ。
「フローラ様。『私はどうなっても構いません』と御考えかもしれませんが、フローラ様御一人の問題では済みません。御家族、ひいては国民全体にまで、迷惑、損害を与えかねないのです。御自重下さい」
「その通りですよ、フローラ」
いつの間にかファリスとレナがいた。
「不本意ですが、やむを得ません。行く事は、まかりなりません。これは母の命令です」
「……」
「仮に子供達が助かっても、貴女に何かあったら大変です。貴女が気にしないから良い、という問題ではありません。国そのものや、全国民の事も考えなさい」
「………」
「厳しい言い方ですが、貴女の自己満足の為にどれだけの人々に迷惑をかけるか分からないのです」
ガックリと項垂れるフローラ。
「お姉様…」
レナも辛そうだ。


みんなが寝ている深夜、フローラは剣と食料を持ち動きやすい服に着替えて城をこっそり抜け出して迷いの森に向かっていた。
(みなさん、ごめんなさい。私はどおしても無視することができないの。)
フローラが歩くこと数時間後、森の入り口に着いた。

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