淫屍の迷宮 3
そして感極まった表情でのけぞると、潮と母乳を撒き散らしながら脱力した。
そうして、俺にキスをする。
スライムベースの美女ゾンビは、中だしされると精液を吸収、その生命の属性から、完全食の母乳をだすようになる。
彼女らな中に出される精液をムダにしたくなかったから付けた機能だ。
そこで俺はキスもそこそこに、女の乳首に吸い付いて母乳を吸い出す。
柔らかく、かつはりのある乳房の感触を楽しみながら飲む母乳は、今まで口にしたものの中で、ダントツで一番旨い。
ちょっとこれは......スゴすぎてばら蒔くのは控えた方がいいかもしれない。
そんなことを思いながら、俺は際限なく求めてくる美しいゾンビとの荒淫に耽り、ダウングレード版の開発を決意するのだった。
(以下、ご自由に書き足してください)
しかしダウングレード版スライム美女ゾンビの開発中、思わぬ事態が起きた。
いつのまにかダンジョンに作った覚えのないスライム美女ゾンビがちらほら徘徊していたのだ。
ウチのダンジョンのモンスターはアンデッドがメインである。
なので、いくら中出しされたところで妊娠なんてしない。
ではこれはどういうことなのか?
緊急調査の結果、驚くべきことがわかった。
スライム美女ゾンビ―――長いので以下母乳ゾンビと命名―――の元であるアンデッドスライム。
あれが俺の知らないところで勝手に増殖していたのである。
というのも、母乳ゾンビになるべく徘徊していたアンデッドスライムが運悪く侵入者に見つかり、ボコボコにされた。
具体的には魔法で灰にされたり、剣で切り刻まれたりしたのだが・・・この切り刻まれたのが悪かった。
倒したと思い込み、放置されたアンデッドスライムが持ち前のプラナリア並みの再生力で増殖。
その後死体に取りついて、ごらんのありさまだよ!とゆーわけである。
ゲームでは最弱の存在、スライム。しかし腐ってもモンスター。
自分で設定した生命力の高さをすっかり失念していた。
こうして自分のミスからダンジョンには数多くの母乳ゾンビが徘徊するようになってしまった。
俺のダンジョン経営はこれからどうなってしまうのだろう?
「んー、まあ客寄せパンダだから、ある程度ありふれていてくれた方が好都合ではあるんだけど......
面倒だけど、呼び寄せて一体ずつカスタマイズするか」
幸い、スライムベースの母乳ゾンビは、ゾンビベースの美女ゾンビより知能が高く(と言ってもゾンビと五十歩百歩だが)、命令を出せば従ってくれる。
急いでダウングレードしないと母乳ゾンビ達は男達を次々と腹上死させてしまう。
今のままだと名器過ぎる上に底無し過ぎるのだ。
そして、腹上死が多発してしまうと、エナジードレインを使っていると誤認されてしまい、性奴隷としての価値が全くないと判断されてしまう。
それでは俺の構想が台無しだ。
幸い、初期消火は間に合いそうだった。
「しかし、このスライムゾンビ達は、どこからわいたんだ?
まだ、今俺が抱いた奴一体だけしか作ってないはずなんだけど......」
と思って履歴をみたら......あー、微調整中に作成して現物確認してたの忘れてたわ。
それが、なんかの拍子でダンジョンの浅い階層に紛れ込んでたわけか。
スライムゾンビ達は、まだスライムの状態である個体も含めて、全て無事俺の手元に戻ってきた。
幸い、連れ出された個体はいないようだ。
「しかし、集めてみると想像以上に多いな。
こうなると一体ずつカスタマイズするのは骨だな......」
とはいえ、このスライムゾンビ達は下級アンデッドであり、俺には無抵抗だ。
一旦全員にただの死体に戻ってもらい、その上でダウングレードしたアンデッドスライムを寄生させる事にする。
まだスライムの状態の奴等は、ターンアンデッドで消えてなくなってもらう。悪く思うな。
「ディスペルアンデッド!」
俺は美女の状態のスライムゾンビ達にターンアンデッドの姉妹品であるディスペルアンデッドをかける。
これは肉体をもつアンデッドを元の死体に戻す呪文だ。
地味に死霊系の呪文であり、今回の俺のようなアンデッドを作り直したい死霊術師がよく使うが、世間一般では、アンデッドを消し去るターンアンデッドの下位互換だと思われている。
まあ、習得の難度もこっちの方が低いし、攻撃呪文としてはターンアンデッドの方が上なのだから、あながち間違いではない。