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ピピの錬金術士 ビリーのアトリエ
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ピピの錬金術士 ビリーのアトリエ 3

「さよ〜なら〜」
ききききき
扉を閉めようとするビリー
「ちょちょちょっと!待って!助けてって言ってるでしょ!」
「ん〜、そんなこと言われても、こういうのって大抵厄介なことが多いもん」
「多いもんって、そんな薄情すぎる!」
「何でもお礼するから、お願いします」
「うーん、そう言われると、助けてあげても良いかな」

お礼等言葉につられて、ついつい頼みを引き受けてしまいました。
「よーし、それじゃ後ろに下がって」
ビリーは爆弾をつかって、扉を破壊する事にしました。

ドカーン
見事、扉を破壊する事ができました。
辺りはもうもうと黒い煙に包まれました。
「ケホケホ、大丈夫ですか」
祠に入ると、中には誰もいません。
「おかしいな、誰もいないじゃん」
ビリーが祠へ一歩踏み出すと、突然床が抜け落ちました。
「うそーん」
バランスを崩したビリーは、壊れた床材と一緒に下へと落ちました。
「痛たた、なにがどうなってんの・・・」
「ようお嬢ちゃん、封印を解いてくれてありがとな」

そこにいたのは、一匹の巨大な鬼でした。
闇夜に映える赤い肌、爛々と光る金色の眼、頭には無数の角が生えていた。

筋骨たくましい肉体にボロギレをまとい、無数の鎖で縛られていた。

ビリーはその圧倒的な存在感に気おされ、腰が抜けて動けないでいた。

「そんなにびびることは無いだろう、まあ騙したのは悪かったがな」
「あ、あの、さっきまでの女の声は・・・」

「うん!?さっきの女の声はどうしたって、あれは俺が声色を女の声にへんかさせたのさ。声変化は俺の36ある特技の一でね」

「ちょっと待ってろよ、今鎖を解くからな」
そういって鬼は全身に力をこめた。

やがてプチプチと、糸のように切れ始め、やがてバキャンという音と共に全部の鎖が引きちぎられた。

ビリーはそばに落ちてきた鎖のかけらを手にとった。
驚いた事に、それは鋼よりも丈夫なミスリルでできていた。

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