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大淫者の宿命星
官能リレー小説 - ファンタジー系

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大淫者の宿命星 18

山のふもとからしばらく走るが、民家がまばらにあるだけで、道路は舗装されているが、信号も少なく街灯もなく、あたりは真っ暗だ。
「このまま帰る、それともどこかに泊まる?」
彼女がそう言ったのは、あたりにコンビニすらない辺鄙な場所だ。
「泊まるところなんてあるの?」
「いちおうあるんだけどね」
「徹夜で運転したらしんどいよ」
「あなたもいるし、大丈夫かな」
彼女はそう言って車を走らせた。地元では有名な幽霊が出るラブホテルに向かって。
ラブホテルは道から外れた坂道の上に、雑木林に囲まれた場所にあった。駐車場には車が二台あったが、中のフロントに入ると全室空室。車は従業員の通勤用のものだったようだ。




「……この寂れた感じは、誰もお祓いしてないみたい、あなたはゆっくり寝てね。もし、出たら私がなんとかするから」
「出るって、何が?」
「決まってるでしょ、モノがいるよ」
「これだけ部屋あるんだから、出る部屋を選らばなければいいんじゃないか?」
「それがね……」
どの部屋でも、この建物そのものがテリトリーになってるみたいで、どの部屋でも気づかれたら来ると思うと彼女が言う。
「どこにいるんだろう?」
俺はフロントを見渡すがわからない。
「わざわざ、さがさない。あと、もし見えても気づかないふりするのもありね」
彼女は空き部屋案内のパネルから適当に部屋を選ぶと部屋に向かった。
「先にシャワー浴びちゃうね」
彼女が浴室に行っている間、怖いので携帯電話で心霊関連ではないエロ動画を見て、気分をまぎらわそうとする。この部屋にはテレビがない。アダルト番組とか見れない。
「あれ?」
さらに携帯電話でYouTubeの動画が見れない。なんでだろうと、スマホを再起動してみたりしてみた。やっぱりダメだ。
シャワーを浴びた彼女がバスタオルを巻いただけの姿で、部屋に戻ったとき、ちょうど俺があきらめてベットに携帯電話を投げたところだった。
彼女はくすくす笑いながら俺に「どうしたの?」と言って俺の隣にくる。
携帯電話が調子悪くて、と話すと彼女は「部屋に結界を作ったからかな?」と言った。
「シャワーを浴びてきなよ」
「うん」
――この部屋に幽霊とかは入れないからね。
彼女はびびりまくっている俺に言った。



それでもこわいから、急いでシャワーを浴びて部屋に戻る。洗面台の鏡を見るだけでもこわい。自分のうしろに誰もいないのに鏡には人がうつっているとか、そんな怪談話を思い出してしまう。
「早くぅ、腕まくら」
部屋は薄暗くされていて、ベットで彼女が待っているわけで、俺は彼女の隣に裸でベットに寝そべる。彼女もバスタオルは外して裸だ。
彼女の身体のぬくもりと柔肌の感触が気持ちいい。俺は彼女の肩を撫でる。
「運転、疲れたんじゃない?」
「ちょっとね」
老婆に会って緊張したり、山道をドリフトする彼女の運転にどきどきしていた俺も疲れていて、すぐに眠気が起こってくる。
彼女の手が俺の乳首をそっと撫でる。ぞくっと感じてしまい、勃起してくる。

彼女の手が下半身の俺の勃起を弄りだす。心霊現象はこわいけど、彼女の艶かしくて優しい愛撫が、俺を興奮させていく。
俺も彼女の双乳をまさぐる。手が吸いつくような柔らかさと、弾力を楽しんでいる。
彼女が、俺の乳首をしゃぶってきた。彼女の舌づかいがたまらない。
――ちゅっ、れろっ、ちゅぷ、れろっ……。
俺がちょっと身悶えすると、彼女は勃起への愛撫を中断して、俺の全身を舐めまわし、撫でまわし始めた。
俺はたまらなくなって、あえぎ声を洩らすと、彼女が「もっと気持ちよくなって……」と囁く。
俺の勃起の先端からは、先走りのぬめりが出てきて、彼女はそれに気がつくと、俺の股ぐらに顔を近づけてきて、先端をチロチロと舐めた。

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