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幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜 17

「ごほえぇ(おのれぇ)!」
猿神の手がアリスに振り下ろされるが、アリスは飛び上がると天井を破って外に飛び出した
「ぐぉぉぉ!!」
猿神は立ち上がると、怒りに任せて天井を破り上半身を屋根から出し、木の上から見下ろすアリスを見つけら
妖艶な笑みを浮かべているが、アソコから溢れ出す猿神の精液がそれを台無しにしていた
手下の猿達は神輿を下ろすと、アリスを睨み付ける猿神が伸ばす手に巨大な弓と矢を差し出す
猿神が放った矢はアリスが寄りかかる木の幹を打ち抜く
打ち抜かれた木は神輿の前を進んでいた猿達の上に落ちてきた
猿達が散り散りに逃げる間に二本目の矢が放たれたがまたもアリスに当たらず、ただその長い髪の毛を揺らすだけだった
弓の腕に覚えがある猿神に、この程度の怒りと痛みで腕が鈍るのは不自然に思えた
弦を引く手に念を込め、三本目が放たれる
今度こそアリスの細い胴体に矢が飛ぶ
しかし、当たる前に矢は削られるように砕け散った
その光景を目の当たりにした手下の猿が四本目の矢を抱えたまま硬直した
その矢を猿神が引っ手繰り、矢尻を弦にあて、引いたときにはアリスは目の前に降りていた
しかも、宙に浮き、弓に添えられた矢の前に額をつけていた
猿神はそのまま矢尻を握っていた手を離す
が、矢は飛ばず弓は引かれたままの状態で固まっていた
「ごっぉお!?」
舌先から溢れ出す血と唾液でまともに声も出せない猿神は戸惑いの声を上げた
「たかだか数年長生きしただけの小猿が。神様を気取るにはまだまだお尻が青すぎるわ」
アリスがグイと頭を突き出すと弦は切れ、矢は砕け、弓が割れた
「ぐひぃい!?」
猿神は握ったままの破片の弓でアリスに襲い掛かる
ささくれた弓の破片がアリスに触れると破片が砕け、握っていた猿神の手から肩にかけて砕けるように吹き飛んだ
「ぎゃほほおおおお!!」
肩から盛大に血が噴出す
暫くすると血飛沫は収まるが、猿神の鼓動に合わせて太い血が飛び出す
「ひ・ひぃ!」
猿神は傷口を押さえると逃げ出したが、アリスが投げ捨てた砕けた鏃に額を貫かれた
アリスの髪の毛に絡まっていたのを無造作に投げ捨てたのが偶然当たったのだ
「あらら、可愛そうなことをしちゃったわ。もう少し楽しみたかったのに」
猿神の死体を見捨てて逃げ出す手下猿達
アリスは猿神が居た場所の後ろに置いてある葛篭に近づく
開けてみようとしたが閂に毛が絡み付いているが、構わず蓋を上げると閂が土台から葛篭から剥がれ蓋が開く
中には白濁液にまみれた少女が押し込まれていた
目には光は無く虚ろを写している

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