ある若者と色ボケ娘たち 16
聖獣人の精液独特の甘い香りがまろやかに漂う部屋で6人は、楽しくしゃべりながら朝食を楽しんでいた。
出立準備を終えて宿屋の主人の娘に「うふふ。とってもお盛んでしたね。私も混じりたかったですよ」と冷やかされ、6人は宿を出た。
サーベルコングが街に昨日残した傷跡があちこちに見える。
砕かれた家、踏み潰された馬車、滅多打ちに反撃されて死骸になったサーベルコング。
早速町人や兵士が復旧作業を始めていた。
サーベルコングの死骸の周りで作業している一団がいる。
獣脂を採って燃料にし、骨は武具や道具に、皮膚は軽戦士用の革鎧などに、内臓の一部は魔術師達の研究素材に。
復興資金の足しにすべく、使えるものは何でも回収するのだ。
「おーい、手が空いてるなら手伝ってくれ!」
6人を見て、損壊した家屋を解体していた者達が声をかけてくる。
「手伝ってくるよ。皆は待ってて」
グレイシャ―はそういうと、作業に飛び込んでいった。
「本当に、元気ですね」
「私達をあれほどメスにしておいて、あの元気。いいわぁ。気に入ったわ」
「あれほどの悦楽があるとは、思わなかった。彼に出会えたのは幸せなことだ」
グレイシャーがそのパワーで廃材を片付ける姿を、女の子達はうっとりと眺めていた。
既に、シャクティもセシリアもメラニーもレアーナも、ジュエルと同じく彼について行く気持ちを固めている。
すると、彼女達を呼ぶ声がした。
「あなたたちも、炊き出しか何か手伝ってよ」
「はーい」
「彼だけに働かせておく訳にはいかないですものね」
この街の住人だろう中年女性が、炊き出しを始めている。ジュエルは早速そっちへ向かい、他の4人もついていった。
「いやー、おかげで片付けも捗ったよ。お疲れさん」
「困った時はお互い様ですよ」
グレイシャ―が解体を手伝った家屋は、グレイシャ―の力もあって頼んだ男の予想以上に早く済んだ。頼んだのは解体工の親方で、今は彼に渡された水筒の水を飲みながらグレイシャ―も解体してた人々と一緒に休憩していた。
「あ、いたいた」
「ジュエル」
「皆さんのご飯できてますよ。食べてください」
ジュエルがやってきた。休憩していた男達は、爆乳美少女のジュエルに目を奪われた。
ジュエルの後ろには、食事を持った街の女達がいた。ジュエル自身もスープ皿を載せたお盆を持っていて、うまそうな匂いがしている。
「ほら、グレイシャ―」
「ありがとな」
「ずいぶん可愛い嬢ちゃんだな。知り合いか?」
「幼馴染なんですよ」