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デッドエンド
官能リレー小説 - ファンタジー系

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デッドエンド 119

その間に彼の手はシャツの裾を捲り上げ、内側へ潜り込んできた。素肌に触れる熱さに、瞼をぎゅっと閉じて耐える。
くすぐったさが知らぬ間に、奇妙な官能を呼び起こした。快感がぞくりと、どうしてか下肢に響いて、膝から力が抜ける。
服の下で脇腹を撫で上げる手が、押し包むように乳房を掴んだ。

熱に浮かされたような心地ではあったが、何をされているのか、もちろん理解できていた。彼が求めているものも。
それがはっきりと伝わってくる事実に、しかし嫌悪も恐怖もなかった。あるのは、とまどうほど強い満足感だった。
つまるところ私は…一緒にいることに、理由が欲しかったのだろう。理由を、提示してほしかった。
認めがたいが結局、そんな単純な話なのだった。

ベッドまで待てなかった。
すぐそこにあるソファも目に入らず、絨毯の上にもつれ合うように倒れこんだ。
のしかかるリオンの重みが心地よい。
「んっ、」
覆いかぶさられ、また唇が重なる。
乳房を乱暴に揉みしだいていた手が、シャツの前を押し開く。釦がいくつか弾けて飛んだ。胸を隠す間もなく、ズボンが下穿きごと引き下げられる。
羞恥に目がくらみそうだった。けれどリオンの慌ただしい動作に、私は自分の意志で、右足を服から抜きとった。
秘部が空気にさらされて、初めて、濡れていることに気付いた。
左足首に服をまとわりつかせたまま、思わず腿をかたく閉じ、膝を立てて隠そうとする。だがリオンは少々乱暴に膝をつかむと、腿を割って間に体を割り込ませてきた。

真上から見下ろしてくるリオンの視線に、自分の体が美しいかどうか、ほとんど初めて気になった。
彼の目に、明らかな賛嘆と、抑えた興奮の色が浮かぶと、胸に安堵と喜びが湧き起こった。

リオンの上衣を引っ張り上げる。
彼は少し驚いたようだったが、すぐに抵抗なく腕を上げて自ら服を脱ぎ捨てた。
再び覆いかぶさってくる彼の裸の上体の、上腕部に走る傷跡に目が留まった。
「傷が、ある…こんなところに」
ごく小さな傷に見えたが、まともな治療をされなかったのだろうか。縫い痕がくっきりと残っている。
指先でつと撫でると、彼は首を傾けて自らの傷を見つめた。
それから低く、甘く、囁いた。
「…ああ。古傷です」

囁きと同時に、ごつごつとした男の指が、遠慮もなく秘部に差し込まれる。
「っ…ぁっ…」
衝撃に、のけぞって耐えるが、息を整える暇もない。
リオンの手つきは性急で、優しさとは縁遠かった。
抵抗する狭い場所に無理やり侵入し内壁を掻こうとする。ぐちゅぐちゅと、水音を立てて中をさぐられる快感に、知らず声が漏れた。
「うっ、ん…あ……あっ!」
指が抜きとられると、秘部がきゅ、と物足りなげに収縮するのがわかった。
焦りのあまりおぼつかない手つきでリオンは自分のベルトを外した。前をくつろげると、先刻から布ごしにぐいぐいと突きつけられていたものが、勢い飛び出した。

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