PiPi's World 投稿小説

幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 100
 102
の最後へ

幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜 102

 その瘤を破り、中から七つの大蛇の首が飛びだし、炬俐を威嚇してきた。
 
 遠呂智――その正体は茨木五凶の一人であり、8つの首と尾を持つ、山ほどもある巨大な蛇の妖である。
 200年前の戦の時、茨木童子が何処からか連れてきた妖怪で、その素性等は茨木童子以外は誰も知らなかった。
 
 その力は強大であったが、戦闘中以外は本陣で男を漁って精を貪り、好物の酒を飲み、そのうち酔いつぶれて眠り、起きたら又男を………という有様だった。
 
 基本的に茨木童子以外の言う事は聞かなかったが、封印が解けた後は、炬俐が好物の酒と男を与えて、なんとか手懐けていたのであった。
 ………が、今の遠呂智の目には、炬俐が獲物(紅夜叉)を横取りしようとする不届き者にしか見えていなかった。
 
「こいうつ、女に目覚めたか?」
「女に蓄えた精液に酔ってるのかもしれないぜ」
「いずれにしても厄介だ。男に酒を被せて引き剥がせるか?」
「いや〜、無理だろう。もう、おもちゃを抱えたガキみたいになってるからな。こんなことならお前が寝てる間に喰っちまうべきだったよ」
炬俐と蛇が紅夜叉と遠呂智を引き剥がす策を練っている間にも遠呂智は二人(?)を威嚇しながら紅夜叉の体をむさぼった。
「炬俐様、上陸の用意ができました」
 その時、船室の外から部下の声がした。
「あぁ、先に上がってろ。
 菊名と犬は、どこか適当な部屋に閉じ込めておけ」
「わかりました」
 やがて部下の気配が船室の前から消えると、炬俐は再び遠呂智の方を向いた。

「ずずずっ……ちゅぅぅ…ちゅぱ…」
「あぁっ! はう!……オレ、もう……」
 遠呂智が紅夜叉の股間に顔を埋め、そこから溢れる愛液を音を立てて舐めとっていく。
 だが、紅夜叉が興奮のあまり、さらに愛液を流す。
「美味…しい…」
 それをさらに遠呂智が舐めとる。
 しかし、この時遠呂智が舐めとっていたのは愛液だけではなく、一緒に紅夜叉の精気も吸っていたのであった。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す