エアザッツ 11
彼は性技に長けた者ではなく、丁寧さと愛情が、この幸せな状況を作り出していた。
幸福感と快感で、アメシストはまるで浮かんでいるような、ふわふわした状態になっていた。
太腿の傷痕に愛撫され、次は濡れた秘所へと指を向けられた。
「ひゃっ!いい…」
女の蜜を滴らせた秘所に、彼の指が入った。
水音を少し奏でて、指が出入りして、アメシストが幸せに体を震わせる。
「ねえ…フィリップ君、私…そろそろ欲しいです」
「では、行きますよ」
二人は見つめ合うと、アメシストの秘所にフィリップは先端を当てる。
「いきますよ」
「来て…」
恥じらいながら、アメシストが答える。その姿に、フィリップの心が高鳴り、それに押されるように彼は先端をぐいっと突きこんだ。
ぐぐぐっ……
締め付けの強い、アメシストの秘所を、巨根が押し開いて、ゆっくり進む。
「凄いわぁ…」
どこか痛みをこらえるような、嬉しさと痛さが混じった、そんな顔でアメシストがフィリップを見上げる。
閃くものがあり、フィリップは結合部を見た。
自分の巨根が奥深くまで入り込んでいる割れ目からは、愛液に混じって一筋の血が流れていた。
「まさか、アメシストさん、初めて…」
「うん。そうだよ。でも、フィリップ君みたいな人ならいいかなって」
その笑顔は、何の邪念も無く澄み渡っていた。
「処女だけど、私は勇者だし、この程度の痛みは何でもないわ。それより、こうして一つになれたこと、君みたいな人に初めてをあげられたのが、とても嬉しいの」
「アメシストさん……」
そこまで言われて、フィリップの心に響かないわけがない。
フィリップの眼に、光るものがあった。
「あれ、おかしいな、視界がぼやけて…」
「アメシストの言葉が、よっぽど響いたみたいね」
見ていたイレーネが呟く。
「フィリップ君、私は大丈夫だから、動いてくれていいのよ」
「うう…ありがとうございます!」
アメシストの処女を頂いた巨根を、ゆっくりと前後させる。
いたわるような、力強くも優しい動きで、フィリップは腰を動かす。
「アメシストさん、アメシストさん!」
「ああん、フィリップ君っ、あっ!」
アメシストの程よく筋肉と脂肪がついた尻に、フィリップが突くときに当たるぱんっ!という音、そして、結合部から漏れる、淫らな水の音。
愛する女性の名を呼ぶ少年の声、好きな男の子の名を呼ぶ女勇者の声。
それが混ざり合い、愛の響きを奏でている。