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ピピの錬金術士 ビリーのアトリエ
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ピピの錬金術士 ビリーのアトリエ 2

はあ、はあ・・・・  驚きと恐怖と急な逃走で息を乱しているビリーだったが、気を取り直して、ナイフを出す。
「さっきの爆弾高かったし、賞金をもらわないとね。」
ミノタウロスを倒すと、魔獣を倒したとして政府から賞金が出るのだが、その証拠としてミノタウロスと分かる体の一部が必要なのだった。だが頭部は粉々。
ぎゅっきゅきゅ・・ぶつりっ
そういうわけで、死後もそそりたったままの巨大な局部を丸ごと切り取って袋に入れた。
「やっぱりちょっと気持ち悪いわね・・・でもこれも高く売れるからいいか。」
ずしりとした重量感。人間にはありえない巨大なモノはそれだけ重かった。
念のため折れた角も拾う。
「これでよし・・と。」
ふたたび出口を求めてビリーは歩き出した。

「りゃりゃ?」
進んだ先にどこかで見たもの。木の幹に自分でつけた印だった
「グールグールって、ただの遭難じゃあ無いね。結かいかな」
(ビリーは冒険屋を雇うべきだったかな?)
「けど、今はそんな事を言っても仕方ないわね、爆弾は残り2発、あと武器になりそうなものはナイフと、硫酸ぐらいね」

「さっきみたいなデカブツに来られると厄介ね、何とか脱出のヒントぐらい掴まないと・・・」

そういって今度は慎重に、辺りを窺いながら歩いた。

しばらく歩くと、今度は小さな祠が見えた。
祠は黒曜石のような黒く、つややかな石でできていた。
正面に両開きの扉があり、堅く閉ざされていた。

「これが迷子の原因かな・・・」

そっと近寄ってみると、中から泣き声が聞こえる。
一体どうしたのかと思い、扉をたたいて呼びかけてみた。
すると中から、可愛らしい少女の声が聞こえた。

「助けてください、悪い人に捕まってしまい、ここに閉じ込められたの」

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