群れなして蠢く美しき屍 1
「……っと、ようやく風邪も収まってくれたなぁ。
ほんの数日だったってーのに、学校来るのも久しぶりに思えるよ。」
河原誠はそう言いながら伸びをする。
彼の学校はココの所風邪が流行っていた。
否、彼の学校だけではない。町全体、引いては周辺の地域にまで……
新手のインフルエンザなのではないか、と疑われもしたが、インフルエンザウィルスの類は発見されず、一旦は急激に悪化するもののその後急速に快方に向かう事から、誰もこの「風邪」に対してさしたる警戒心を持つ事はなかった。
この「風邪」によって、世界の常識そのものが破壊される事など夢にも思わずに。
(……それにしても、ウチってこんなに可愛い子が多い学校だったけか?)
誠は登校途中で見かける同じ学校の少女達の容姿が、以前に比べて明らかに美しくなっている事に違和感を覚えた。
(ま、可愛ければいっか。)
彼が感じた違和感が、明確な異変となって襲いかかってくる、ほんの1時間前の事であった。
一時限目の授業中、誠はクラスの女子達の呼吸が妙に荒いことに気付いた。
(あれ、みんなどうしたんだろう?)
疑問に思った誠がふと隣を見ると、隣の席の少女がスカートの中に手を突っ込んでまさぐっていた。
「へっ? ちょ、な、えええ!?」
当然の事ながら誠は混乱の極みに達する。
どうも他の女子も同じ事をしている様子で、
ガタンッ!!
何かが倒れる音がしたので、そちらを向くと二人の女子が隣の男子を押し倒していた。
と、誠の腰の辺りにも誰かが抱きついてきた。
誠がそちらの方に目を向けると、
「や、弥生先生!?」
学校のアイドルである笹村弥生が誠の股間に顔を押し付けていた。
「イイ匂い、気持ちイイ匂い、これ凄くおいしそうで気持ち良さそう。」
「ちょっ、せ、先生っ!!」
誠の困惑など気にもせず、弥生は既にギンギンに勃起した誠の物を取り出すと、とても美味しそうにしゃぶり始める。童貞である誠がその快感に耐えられる筈もない。あっという間に射精してしまう。
「ああ、おいひい、おいひいよぉ。我慢できない、下のお口でもしゃぶりたいのぉっ!!」
弥生の様子は明らかに異常である。
しかし、彼女を制止しようにも、生まれて始めてのフェラチオを憧れの女性にしてもらった快楽の余韻で誠の判断力はまだ正常な状態に復帰していない。
弥生は愛液でグショグショに濡れた下着を脱ぎ捨てると、誠を床に押し倒してその童貞を奪った。
と、その瞬間、圧倒的な快感が二人の肉体を貫いた。