PiPi's World 投稿小説

香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 74
 76
の最後へ

香港国際学園 76

理人は悔しくてたまらなかった。
誠二の言っていることがよくわからないが、どこか正論で、言い返せなかったからだ。
「心配するな。お主のその未熟な精神も含めて全部鍛え直してやる。」
悔しさに震える理人に龍翁は言う。かなり、怖い笑みを浮かべて。
この時、理人は思った。「公主より、じいちゃんの方がこわいって。」
それから理人は龍翁に稽古をつけてもらう。と、どこかに消えて行った。
「いいの?兄ちゃん。行かせても。」誠二は兄に聞く。
「心配ないさ。龍翁先生もいるし、公主クラスの相手じゃ無かったら、理人君の相手にならない。本番には駆けつけるって言ってたしね。」
誠一はそう言うと、歩き出した。
「才英に会おう。」
彼はこんな状況にもかかわらず、比較的マトモに授業に出てるという。
「おーい才英!なんか最近、主人公より主人公っぽい才英!出てこーい!」
そう叫びながら校内を歩き回っていると
「誰だぁ!?昼寝の邪魔する奴ぁ!!」
校舎裏の草むらから刹那が出てきた。
「刹那!?」
「んぁ?テメェらはさっきの…」
一同が戦闘体制に入る。と、
「あ〜せっちゃんさんじゃないですかぁ〜」
晶が間に入る。
「ぐっ……」
晶を見ると刹那はため息をつきその場に座り込んだ。
「やめだやめだ、気分が削がれた」
そう言うと近くに寄ってきた晶の頭を撫でた。
「そう言や鈴木、才英探してたみてぇだったがさっきお前一緒に歩いてたじゃねぇか」
「は?どういうことだ」
誠一が刹那に詰め寄る
「知らん、それに知ってても教えるわけねぇだろうが」
そう言いその場を立ち去ろうと立ち上がった。
「え〜?教えて〜」
頭を撫でられていた晶が刹那を見上げた。
「……そう言えば相手の姿をコピーできる能力者がいたなぁ、もしかすると裏山にいるかもなぁ」
そう言うと晶に小さな袋を投げた。
「ピンチになったら開けて見ろ、助けになるものが入っている」
「助けになるものですか〜?」
「あぁ、だが勘違いするなよお前達や才英を倒すのは俺だからな」

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す