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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 77

『いいのかなぁ?』と疑問を感じながらも裏山へ向かう一行…。
「鈴木くん、話って何?」
『盗聴の危険があるから』と、ここに呼び出されたのだ。しかし、それがニセ物の誠一である事なぞ知る由もない。
「…さ〜いえ〜い…」
草陰で青竜刀片手に血涙を流す桐生悠里にも気付いちゃいなかった…。
どうするの?北川君!(折笠愛)
向き合った才英だが、何かに気付いたようでその場から飛び退いた。
まぁ、普通の身体能力の才英にしては最大限のすばやい動きだった。
「鈴木くんじゃないね」
「なんだよ、北川君・・・えらく反応が過敏だね・・・疑いすぎだよ」
にこやかな顔の少年を前にして、才英の疑惑はさらに深まった。
「やっぱり違う・・・萌え度が足りないっ!」
びしっ!と指を指して断定する才英・・・
「んな・・・馬鹿げた理由・・・」
余りの理由にこけかける少年・・・この時点で自分から正体も明かしたのと変わりない。

それに気付き、悠里と真澄がその場に出てくる。
「そういやそうね・・・あの子『萌えのオーラ』発してるし・・・」
悠里はコートの胸元からスコーピオンを取り出しながら言う。
「アタイもそう思う・・・少々殺気も混ざってるね・・・」
ジャージ姿の眞澄は日本刀を抜きながら言った。
悠里と眞澄は才英を守るように立ちふさがった。
「才英は私の将来の旦那様・・・誰にも指一本触れさせない・・・」
若干隣を意識しながら悠里が言った。
「アタイは才英に身も心も捧げてるわ・・・才英はアタイが守る!」
眞澄も隣を意識しながら剣を構えた。

間を置いて。
「…うっかり色仕掛けの類(しかも男の誠一)に引っ掛かるようなら才英殺して、コイツ殺して、私も死ぬ気だったけど…」
「うん」
さらりと危険な事を言ってのける悠里、フツーに同意する眞澄。ちょっと背筋が寒くなる才英。
しかし、もっと寒いのはニセ鈴木誠一…嬉舞羅ぬえ…だった。
『ゲロやべぇ〜』
彼女は別に、生徒会の刺客という訳ではない。とりあえず、才英の首を手土産に生徒会に取り入ってオイシイ学園生活を送ろう…程度の発想だった。

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